薫が心に近づいた真の目的は何なのか? ー『アライブ がん専門医のカルテ』ー
とうとう第6話が放送された『アライブ がん専門医のカルテ』
前回の第5回で心(松下奈緒)に「匠の手術でパッキングを失敗した」と告白した薫(木村佳乃)ですが、心に近づいた目的は一体何だったのでしょうか?
より理解するためにも薫と心を中心に振り返ってみましょう。
#1 原発部位が不明のがん
薫がしこんだ『やどりぎ会』のチラシをみて同会に出席する心。
患者会に集まった人たちに非難めいた言葉を発した心の元に薫が近づきます。
これが二人の初めての出会いです。
登場人物をサラッと紹介といったところでしょうか。
薫が心の信頼を勝ち取っていく様子がよくわかります。
#2知られざる、男性の乳がん
義父の態度にムカつきながらも夫、匠の世話を続ける心。
心から担当の乳がん患者について相談を受けます。
そして薫自身乳がん患者だったということが明らかになります。
そのことからも更に心は薫への信頼を強くします。
木村佳乃の背中、本当にきれいでした。
出典:myviewpoint.com
#3 愛する家族との最後の時間
体力が追いつかず抗がん剤治療がもうできないという患者のためにへ緩和医療を含めホスピスを勧める心。
患者のためだけでなく、残される者のためにも大事な時間だと言う阿久津部長(木下ほうか)
心はそうした中で残される者が患者と過ごす、時間の大切さを身にしみます。
そして匠に死が近づくことを受け入れるため、家族揃って匠の病室で過ごしている中、
家族3人に見守られながら匠は死を迎えます。
匠の病室を片付けながら、つらい態度をとったことを悔いる心に薫は掛ける言葉もありません。
#4 愛する人の死の受け入れ方
匠の葬式後、匠の父と息子の漣くんはそれぞれ悲しみへの接し方がわかりません。
特に心は悲しみに日常生活をこなすことで、悲しみに向き合うことを避けているようです。
そんな中グリーフケアの話を受け、薫は本来の意味での忌引を取ります。
残された家族と共に過ごす中でやっと泣くことが出来ました。
#5離婚調停中の母と希少がん
ジャーナリスト関河(三浦翔平)から医療過誤の話を聞いても、心は相手にしません。
そんな風に信頼されてたまらなくなったのか、薫は事実を打ち明けようとします。
薫自身も父親を医療過誤で亡くしていた事が分かります。
そしてとうとう薫が心に告白します。
「何でも言うとおりにしてくれるなら、私の前から消えて」と心。
そして今回の第6話では
心に「目の前から消えて」と言われた薫は退職願を提出しますが、せめて患者とのオペを済ませ責任は果たしてくれと断られます。
一方ジャーナリストの関河(三浦翔平)は原稿の上がる直前にストップをかけてボツにしていました。
匠の手術担当者していた第二助手の梶山先生に会い、薫に匠の意識不明の責任はないという情報を得ます。
一方、オペに関する資料やCTなどの薫の無実を証明するものが何もないとも。
そしてそれ以上は家庭があるから話せないという…..
ということは、やはり出世とか派閥とかそこらへんが関係しているのかもしれません。
あの薫の元上司。
そういえば、会議の場でも教授の話が出ると満面の笑みでしたよね。須藤医師。
出世に響くのではと気にする薫に「気にするな」と声をかけていたので??でした。
出世のために薫のせいにしたいのだと思っていましたが、違ったのかな?なにか企んでなきゃいいのですが…..
そして病院の廊下をすれ違う心(松下奈緒)と薫(木村佳乃)は、言葉も視線も交わしません。
すれ違う二人って同性同士でも胸がつまります。個人的には一番切ないシーンです。
がんといえば取り上げられる「怪しい商品」。
今回は水。
がんが消えると謳っているのは違法なので検挙されてました。
ニュースでは「医薬品医療機器等法違反で逮捕」と言っていましたが、販売許可もとっていなかったのでしょうか?
「補完代替療法(がん患者のための手引)」で患者の生活の質(QOL)が高まり豊かになることで満足度が上がることも分かっています。
この水を飲んで寛解した人とこの水との因果関係が科学的に証明できていません。
でも「生きるモチベーション」によってポジティブになり、生きる気力が湧いてくることで治療にもいい影響を与えるんですね。
高坂(高畑淳子)さんが特に良役でした。本当「藁にもすがる思い」なんですよね。
そんな中、匠の手術中のミスで責任があるのは須藤医師だとわかる心、動揺する薫。
この2人は恋人関係なんじゃないかなと思ってしまいます。
恋人に裏切られた薫。
しかし、あの手術の時に須藤医師はわざと薫の手術をミスにさせた。
そうする意味はどこにあるのでしょう。
きっと須藤先生はそうすることで薫先生を支配下に置きたいのかなとおもいます。
薫先生が心先生にどうして近づいたのかは
もしかしたら医療ミスをおこした家族だったのが最初のきっかけでは
あるかもしれないけれど
今後の展開からみると、2人で手を組んで
須藤先生の医療ミスを暴いていくのかもしれませんね。
面白くなってきました!
フジテレビの公式ページで木村佳乃さんがこのドラマの別の見どころを話しています。
それを見るといたずらに贖罪で近づいたわけではなく、「実は…」の部分がまだまだ期待できそうです。
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