野ブタ。をプロデュース 最終話のあらすじ ネタバレ 3人の友情はどうなる?衝撃の結末!

 

ドラマ「野ブタ。をプロデュース」10話のあらすじ、ネタバレを紹介します!

[あらすじ]

修二らの友情が揺るぎないものだと感じた蒼井は、3人の元を去る。激しいショックを受けた信子は、修二と彰の励ましに応え、元気を取り戻す。
一方、修二もクラスメートの誤解が解け始め、3人に平穏が訪れようとしていた。そんな中、修二の父・悟の転勤を機に、3人は別れの時を迎える…。

[ネタバレ]

街はクリスマス色に溢れるある日、彰(山下智久)の部屋に集まる修二(亀梨和也)と信子(堀北真希)。

平山の豆腐店は、電飾で作られたガンモドキの文字が点滅を繰り返す。
「サンタクロースが、出た!」と信子。

「どこで?」彰が聞く。

「夢の、中。」「んで?」と修二。「何か、欲しい物は、ありませんかって。」「で、何て言ったの?欲しい物。」彰が聞く。

「それが、そのとき、欲しい物思いつかなかったから、」

「私は、いいので、桐谷修二の所へ行って下さい。」

夢の中で信子はサンタクロースに『桐谷修二』と習字で書いた紙を見せて言う。

「…!!出た!!俺の夢に出てきたよ!」と修二。

「ほんと?」と信子。「嘘つき!」と彰。

「マジマジマジマジマジ!出てきて、あ、俺も聞かれたの。欲しい物ですか、is it, now?って!」修二の夢に現れるサンタ二人。

「いや、僕もういいんで、なんだったら、草野んところに行って下さい。」

「俺んとこって?」と彰。「そう!」「サンタクロース、来た?」雪だるまをマイク代わりに差し向ける信子。「嘘つきか!?二人揃って。

そんな話ね、ぜんっ…ある!」「出た?出たでしょ?」「サンタクロース、何だって?」信子が聞く。「プレゼント・フォーーッ・ユー、するよって。」「欲しいもんっすか?
えーっ…カレーパン!」「って言いました。」そこへ、平山がサンタの衣装に身を包みやって来た。「これさ、貰ったからみんなで食べて。」「サンタだ!」と信子。「町内会のね、福引の当番押し付けられちゃって。

じゃ、良い子のみんな、メリークリスマス!」「メリクリ!」平山が差し入れたものは、なんと、カレーパン!「サンタクロースが、願い、叶えてくれたんだ!」と信子。「だね!」と彰。

「つーかお前!なんでそういう風に、善意の輪を、断ち切っちゃうかな。よりによってお前、カレーパンだよ!」と修二。「…だって、紹介で来たとか言われてねーもん。」

「そこでお前が、野ブタ。の所に行ってやってくれって言ったら、
善意の輪、完成したわけじゃん。」

「カレーパンに、変えちゃったんだ。」信子も言う。「せっかくいい話を…カレーパンだよ!」と修二。「最悪だな。」彰も言う。「どうしようもねーよ。俺、帰るわ。」

「私も帰る。」平山のお土産のカレーパンを手に、こたつから出る二人。「何で?まだチャイム鳴ってないんじゃん!ちょっと、チャイムまだ鳴ってないでしょ。え!?夢の話じゃん、それ。大人になれよ。」
彰の家からの帰り道。

「ちょっと、冷たかったかな。」信子が彰を心配する。

「大丈夫でしょ。大丈夫大丈夫!」修二は信子に引越しのことを話そうとする。

 

「あのさ…」「ちょっと待って!今…今、笑えそうな気がする。」
「じゃ、ちょっと、やってみ。」信子が修二を見つめ、笑おうとしてみる。

口元がぎこちなく動く。「あと、もうちょっと、かな。」「…そう。」「あともう少し!」「あ、今、何か言おうとした?」

「え?俺?…なんだっけな。何だっけ。あ、忘れちった。…忘れた。」「言えなかった。転校すること…。今日こそ言う。絶対に、言う!」修二は屋上で信子と彰に打ち明けようと声をかける。

「あのさ、」「俺さ、みんなに言いたいことがあるのよん。何で俺のこと、…名前で呼ばないの♪」(お菓子のCM、『教えてあげないよ!』という感じ)「え、呼んでなかったっけ?」

「なんて、呼んでたっけ?」と信子。

「ねえ、とか、ちょっと、とか。俺は修二とノブタって呼んでんのに、俺だけそれは、ないだっちゃ!」

「バカお前!呼んでっから!ほら、あの、草野って。」
「それ、た、他人っぽいっちゃ。」

「じゃ何?何て呼んでほしいの?」「ムフフフフ。」彰の妄想モード。「ねえ、彰ったら!」かっぽう着姿の信子が、手でキツネを作り、「クン!」

「下の名前で呼んで♪」(だんご3兄弟のメロディー)

「下の名前って何♪」「彰ショーック!知らないの!? あきら!!」「あー、ハイハイハイハイハイ。」「彰!」「お前怒ってんの?
ハハ。お前、これでいいの?」と修二。「いや怒ってないよ。」と彰。

「もう一回呼んでみ。」「…彰っ!」「ちょ、もっと、優しく。」「…あ、彰っ。」「これ以上、仲良くなるのは、嫌だ。」
「俺の名前も呼んでみ。」「修二。」「優しい!」彰がヤキモチを焼く。「じゃあ、修二と、彰って呼んでみ。」「修二と…彰っ!」「俺は誰だ。」そう言い彰も笑う。「もうすぐ別れてしまうのに、仲良くなったって、悲しいだけだ。」

突撃飯のレポートをする信子。今日のターゲットはチエと文太。

「それでは、最後に、質問です。ラブラブですか?」「ラブラブです!」チエが答えるとクラス中大騒ぎ。チエの手料理を口に運び、

「マズイ!」信子のマズイ、に生徒たちは大うけ。彰も優しい眼差しで信子を見つめる。収録が終わると、廊下から見ていた後輩たちが「小谷先輩!一緒に写真、撮って下さいー!」と声をかけてきた。

ゴミ袋を手に、焼却炉へと歩いていると、教室の窓から生徒たちが「小谷さーん!」と声をかける。信子が振り向くと「がんばってー!」と笑顔で手を振る。

気がつくと、あちこちの窓から生徒たちは顔を出し信子に声援を
送っていた。

窓からだけでなく、校舎のあちこちから生徒たちが信子目がけて走ってくる。「小谷さん!サインして下さいー!」「なんか小谷、すごいな!」ヨシダ、タニ、シッタカと一緒に、修二も生徒たちに囲まれる信子を見て微笑んだ。

その日も3人は彰の部屋に集まっていた。彰は封印の壷を見てため息。「あのさ。」3人が同時にそう言う。「何?」修二が言う。「あ…俺はいいや。た、たいしたことじゃないから。」と彰。
「じゃ、ノブタ。」「私…なんていうか…。二人に、ここまでやってもらって、こんなこと言うのもどうかと思うんだけど…本当は、突撃レポートやってるの、…辛い。」「じゃあ辞めるか?」と修二。

「え?いいの?」「うん。だって嫌なんでしょ?」「でも、そういうの我慢しないと、人気者にはなれないんだよね。」「ぶっちゃけなんか、人気者がいいっとかいうの、わかんないからなー。」

「でもさ、俺たち、野ブタ。を人気者にするっていう話じゃなかったっけ?」彰が窓の外を見ながら言う。「そうなんだけどさ…。」「彰っ。何が言いたかったの?」「いや、俺はいいよ、やっぱ。たいした話じゃないし。」

「言えよ、気になるじゃん。」「ほんっとに、あの、止め。中止。よくない。こういうの。」「彰っ。」彰の前に立ち、信子が言う。「嫌だ!」「彰…。」「…わかった。わかったよ。言えばいいんでしょ。」

彰は封印の壷をこたつの上に置く。「何これ?」「こん中に、俺の忘れたいものが入っているのよん。」彰が壷の蓋を取る。「臭っ。何これ!?」ぬかみその中から、信子は紙を取り出して広げてみる。

「生物の…テスト…。28点…。」「え?何?こんなの忘れたかったの?」と修二が笑う。「これじゃねー。あれ!?ない!!…ないから、お前が先に言え。」「何だよそれ。…俺さ、…年明けたら、引っ越すから。

だからあの、今学期で、この学校とは、お別れ、みたいな。」ショックで動きが止まってしまう彰と信子。「それは…もう、決まっちゃったって、こと?」彰に聞かれ、修二は頷く。

信子は黙って部屋を出ていってしまった。「野ブタ。…。」「ちょっと、野ブタ。、いいのか?」修二は彰に追いかけるよう言う。「…マジ引っ越すの?」「うん…。」彰は信子を追いかけた。

部屋に一人になった修二は、彰の封印の壷を探ってみる。すると中から、信子が修二を抱きしめる写真が出てきた。「あいつ、知ってたの…。」信子は公園のブランコの柵に座っていた。
「そ、それじゃ、さ、寒いっしょ。」彰はそう言い、信子の背後からマフラーをかけた。「はい。上着持ってくんね。」彰の壷は元の場所に戻されていた。

=桐谷家=
父・悟が疲れきって帰ってきた。「飲んでんの?」修二が聞く。「転勤ともなるといろいろとあるんだよ。友達との別れの杯。ガチーン!さらばじゃ。」「…友達ってさ、作ろうと思って出来るもんじゃないよね。」

「…お前ここに残るか?」父の言葉に驚く修二。「え…。」

「高校も後1年だしさ。下宿かなんか探して。お前なら大丈夫だろう。」「何で!?お兄ちゃんだけずるいよ!!」浩二がふくれる。

「そうだよ。それにほら、俺がいなくなると、困ることとかあるでしょう?家事のこととかさ。」「お前ってほんっとに苦労するな。まずは、自分のことを考えろっつーの!」少し酔った父は修二を指差しそう言った。

教室の窓から修二が登校してくる元気ない姿を見つめる信子と彰。「本当は、寂しいのは、私たちじゃなくて、修二の方だよね。」

「そういうとこ、本当に人に見せないヤツだから。」
「気持ちよく、行かせてあげたいよね。笑って、見送ってあげたい。」「出来る…かな。」「やる。」「…はい。やる。」廊下で修二を待ち構える彰と信子。「何して欲しい!?」信子がいきなり尋ねる。

「え?」「何して欲しい?」修二の袖をひっぱりながら繰り返す信子。「何って、別に、ないよ。」「何して欲しい?」「何か言わないと野ブタ。が納得しないの。」と彰。「最後に、何か、記念に残ることしたいなーって。」

「いやほんと、記念とかさ、俺いいから。」「俺なら、すぐ思いつくんだけどね。」と彰。「じゃ、じゃ、たとえば?」修二が聞く。「たとえば、フッ。野ブタ。に、巫女さんになってもらって、」
「巫女さん?神社の?」と修二。「で、野ブタ。パワー、注入!してもらう。」「野ブタ。が巫女さんか…。いやでも、利きそうだね、それ、すごい!」修二がそう言うと、信子は全速力で教室に駆け込み、

カバンを手に取り、そしてまた走る!「野ブタ!?帰っちゃうの!?」と彰。「ちょっと待って、今の本気にした!?」と修二。「冗談だって、どう考えても。」「冗談だってわかるよな!?」「俺はわかる!」

信子が向った先は、近所の神社。「たのもう…。たのもう~。」お札を売る窓口で声をかける信子。

すると中から、ゴーヨク堂店主(忌野清志郎)が出てきた。「…なんで?」「ここ、私の実家。」
「神主さん?」「イエーィ!」自転車を押しながら帰る二人。

「俺だけさ、残ってもいいって、父さんが言ってくれたんだよね。」「

マジで!?引っ越さなくていいってこと?」

「でもさ。自分だけなんか、好き勝手やるのはなーって…。」

「何言ってんの?好き勝手やんのは当たり前でしょう。人として生まれて、自分勝手に生きなくて、doする!」そこへ、巫女の姿の信子が二人を追ってくる。

「野ブタパワー、注、入!」
信子は息切れしながら、修二に向って心を込めて祈る。

「…本当にやってくれたんだ…。」「まじのすけ!?」「私、何でもやるから。それぐらい、修二には、感謝してるから。…じゃ、バイトの途中だから。」

信子はそう言うと、また走って戻っていく。

「バカだよな、あいつ…。」と修二。「だな…。」二人はそう呟きながら信子の背中を見送った。浩二が友達に追いかけられている。「助けてー!やめてー!」

浩二は友達に囲まれてしまい…。「やめてよ…。」浩二の声に目が覚める修二。「…夢?」と呟く修二。ふと、修二は隣からかすかに聞こえてくる泣きじゃくりに気付く。

「浩二…。声出して泣けよ…。引っ越すの不安なの?」浩二は目を閉じたまま頷く。修二は浩二に添い寝をし、頭をぽんぽんと優しく叩きながら言う。「大丈夫だよ。心配すんなよ。」

=学校=

昼休み、クラスでは信子の突撃飯レポートに大笑い。

そんな中、修二は彰の席の後ろに座り、決意を語る。「俺さ、やっぱ、引っ越すわ。」「何で?」「弟のことも心配だし。

だってさ、うちの親父が、仕事で遅くなった時とかさ、あいつ一人でメシ食わなきゃいけなくなるわけじゃん。」

「そりゃ、そうかもしれないけどさ、何で、もっと、自分のこと、大事に、しないの?」

「誰かの為に…っていうのはさ、自分を、大事にしていないってことなのかな…。俺さ、野ブタ。の為に、一生懸命やっている時が、一番自分らしかったなーって、思うんだ。

お前もそうじゃない?」信子と過ごした日々を思い出す二人。

信子を変身させようと、3人で買い物したこと。水族館で倒れた人に付き添い乗った救急車の中で、信子の手を自分の頬に当てたこと。

信子を自転車に乗せて、柳の木を見せようとペダルを必死に漕いだこと。制服のズボンに『キザ』『バカ』と書いたこと。彰が指を鳴らして返事をする。「野ブタ。だってさ、誰かを喜ばそうとしている時が、
一番なんか、生き生きしてない?」修二と彰はそう考えながら、テレビに映る信子を見つめた。カスミ(柊 瑠美)の家を訪ねる信子。「学校、出てこないの?」「…学校行ったら、また小谷さんのこといじめちゃうかも

しれないし。」「…いいよ、いじめられても。蒼井さんの意地悪、全部、私が受け止める。受け止めて、見せるから…。」「小谷さん、バカだな。ほんとバカだよ。」そう言い微笑むカスミ。「だから、学校、来て。」

「考えとく。」カスミはそう言い、また微笑んだ。巫女のバイトを続ける信子。絵馬には『蒼井さん復帰』『彰楽しいことがいっぱい』『修二どこに行っても大丈夫』と願いが込められていた。
そこへ、子供たちが走ってきて信子にぶつかる。信子の手が木の枝を掴み、それを折ってしまう。「あー!折ったの?これね、結構大事な木なんだよね。」「ど、どうなるんですか?」「罰が当たる。」

「バチ?」「それもね、自分じゃなくて、自分の一番大切な人に、当たっちゃったりするんだよね。」「こ、困ります!」「うーん。ま、じゃ、とりあえず、これ、その人に渡しといて。」
店主はそう言い、千束神社の御札を一つ信子に渡す。「あ、もう一つ、もらえますか?」「一番大切な人なので、一つしかダ~メ、ダメダ~メ!こうしているうちにも、その人の身に、何か起こっているやも。」

信子は小枝を投げ捨て、慌てて走り出す。巫女姿の信子が街の中を走る!走る!走る!川のほうで見た、と人に聞き、やっと修二と彰を見つける信子。「修二!彰っ!」「一体doした!?」「何ともない?」

「え?」「バチとか、当たってない?」「バチって言われても、ねぇ。」「神社の、木の枝、折っちゃって、私の、大事な、一番大事な人に、バチが、当たるって。だから、一番大事な人に、これを渡せって。」

「ハイ!野ブタ。の一番大切な人って、誰だ!?」彰が聞く。「…」黙って二人を指差す信子。「それ一つしかないじゃん。」と修二。「一番だから、一つだって。…選べない…。」「じゃ、それ、彰に上げていいよ。」

「ウェイツ!ちょっと待て!doしてお前はそうやっていつも、カッコいい方ばっか選ぶの!?それじゃまるで、俺がバチにビビッてる臆病者みてーじゃねーか。」「え、じゃあいいよ。ハイ、俺がもらう。」

「ちょっと待て!もし俺が一番大事な人だったら、バチもろに食らっちまうじゃないか。」「どっちなんだよ、メンドクセー。お前、ほんとメンドクセー!」「doする?」と彰。「のこぎり、持ってる?」信子が聞く。

「そんなのないから。」と修二。「持ってるんだよね、これ。はい!こういう時に備えて、持ってんだよ。」と彰。信子は彰からのこぎりを受け取り、御札を半分にしようとする。「ちょっと!お前何しようとしてんの?

おい!おい!待て!な?待とう。バチ当たるから。」「だ、だって、どっちも、大事なんだもの。」「じゃあもう、切るしかない。Do it!」と彰。信子がのこぎりをお札に当てる。「non do itだよ。ヤメ!ヤメヤメ!」

信子からそっとのこぎりを受け取る修二。「…わかった。ごめんなさい。」信子はそう言いお辞儀をすると、御札を川に投げ捨てた。あっけにとられる二人。「さ・・・三人で、バチ当たろう。」
その頃、神社で転んだゴーヨク堂店主、木の枝につかまり、枝を折ってしまう。「あっちゃー!折っちゃってるよ…。私の、一番大切な人って、誰!?」

=学校=

「注目!血~出てる!」人差し指を出してそう言う彰。「いや出てないよ。」「バチが当たった!」「いや当たってないでしょ。」そこへ、シッタカ(若葉竜也)が車椅子で登校してくる。

身体中包帯だらけのシッタカ。「どうした!?」修二が聞く。「ちょっとさ、階段から落ちちゃった。」「マジかよ!?」「あ、でも全然平気だから。」

「バチ当たったってことじゃねーか!!」
彰が慌てて信子の席に行く。

「野ブタ。の好きなの…シッタカ!?」「…どうだろう、ね。」「無きにしもあらず!!」修二は職員室でヨコヤマ(岡田義徳)から転校の書類を受け取る。

「桐谷君、転校なんだ!」「はい。いろいろ、お世話になりました。」と黒木(たくませいこ)。

修二が教師たちにお礼を言う。「転校すんの?転校するのかー。寂しくなるな。餞別!」

セバスチャン(木村祐一)が袋から取り出し差し出したのは、アンパンだった。職員室を出た修二は、階段でまり子(戸田恵梨香)とぶつかる。「まり子…。」「ごめんね。」

落ちた書類を拾うまり子。「…大丈夫?」「…俺さ…」「うん?」「…転校することになたから。」「…」「これだけは、ちゃんと自分の口から伝えなきゃなーと思っててさ。…じゃあ。」

「みんな!みんな、聞いてって!修二転校だって!!」タニ(大東俊介)の情報にクラス中大騒ぎ。

「全然知らなかった。」「いついつ?」「今月いっぱい。」「マジのすけ?」「じゃあそんなに日にちないじゃん。」

「何で言わないんだよ、あいつー。」そこへ修二が戻ってきた。

「修二!おまえ転校するんだって?」「あ。言ってなかったっけ。」「なんだよー!」「いつ引っ越すの?」「週明け。」

「何でお前、言わないんだよー。」「バカヤローテメェ!何でそんな大事なこと黙ってんだよ。」

バンドー(水田芙美子)たちも輪に入っていく。輪から離れたところでその様子を見つめる彰と信子。

「久しぶりだね。 修二の周りに、人がいっぱいいるの。」と彰。

「うん。」「Good!」没収箱から修二の私物を探すヨコヤマ。

「お前から没収したものなんてあったっけ?」「いや、多分ないですね。」

箱の中からトランプ2枚を手に取る修二。

「お前の悪いところは、全てのゲームに勝とうとするところだな。さしずめ、これ(スペードのエース)だ。でも、2が一番強いゲームもある!自分が勝てるところで勝負すればいい。

ほれ、プレゼント。(修二の胸ポケットにトランプを入れる)お!俺今すごい、いいこと言わなかったか?」「そうですね。」修二も笑顔で答える。黒木が修二に声をかける。「これ、餞別。」
「本当ですか?ありがとうございます!すご!手編みだ!…なんで、Hなんですか?僕のイニシャル、K.S.なんですけど。」「若いんだから細かいこと言わないの!」「あ、あの…もしかして、失恋ですか?」

「(泣)…私も、頑張る!」「桐谷君、君、転校するんだって?」校長(不破万作)が話しかける。「はい。お世話になりました。」「じゃあね、君。これで、好きなものを、」そう言いながらサイフを取り出す校長。「食べなさい。」

サイフの中から出したものは、割り箸だった!「いいんですか?」と言い受け取る修二。「寒い冗談だから。」とヨコヤマ。「すぐに戻りますから。」修二の母・伸子(深浦加奈子)はそう言いタクシーを待たせて家へ駆け込む。
「ちょ、ちょっと、ちょっと待ったー!」「何。何帰ってきたのー!」驚く悟。「あったー!」伸子は引き出しの裏側から何かを取り出す。「何?」「見せたくないもの隠してたの!カトマンズ歩いてて、急に思い出しちゃって。」

そう言い取り出した封筒を確認する伸子。修二と浩二は母の勢いに驚きただ見ている。「電話してくれたらよかったじゃない。」と悟。「だって、見るじゃない。」「いいじゃない、見たって。夫婦なんだからー。」
「じゃあ私、戻るわ。あ、今度帰ってくるの、新しい家よね。間違えないようにしなきゃね。アハハ。じゃあね!」「可愛い…。」と悟。伸子は、手紙を一通廊下に落としたことに気付かずに出ていった。

浩二がそれに気付き拾い上げる。「あ!これ、桐谷悟って書いてある!」「俺が、若い頃に出した手紙だ!」「なに、ちょっと待って。これ取りにわざわざカトマンズから戻ってきたの?」と修二。
「自分の中だけにしまっておきたい思い出ってあるんだよなー。捨てられるのも見られるのも嫌だったんじゃない?」と悟。「うっそ!ノブたんって呼んでたの?」「え…。見るでない!子供!」
「閉まっておきたい、思い出か…。」修二がそう呟いた。終業式の日。友達と一緒に体育館へ向う修二は、上着を忘れて教室に取りに戻る。教室には伸子と彰がいた。そこへ、キャサリン(夏木マリ)がやって来る。

「ちょうど良かった!」キャサリンは、信子にピンク色の人形、修二には少し迷って青い人形、彰に、最後の緑の人形を、一つずつ人形を握らせる。「何ですか、これ。」修二が聞く。

「あげる。これね、二つ集めると、幸せになれるらしいよ。」「幸せになれるんだったら、先生そのまま持っとけばいいじゃん。」と彰。「幸せ、分けてくれるんですか?」と信子。

「一個ずつだから、今は、幸せの種みたいなもんね。あとは、あなた達の運と努力で増やして、幸せになって、その幸せを、人にもあげられる大人になって下さい。がんばって!」
キャサリンはそう言うと、彰にハイファイブし、教室の窓を飛び越えて出ていった。3人はその人形を見つめ…。

=クリスマス=
彰の家でお祝いする3人は、ジングルベルを歌いながらプレゼント交換。歌い終わったところで、自分の手にあるプレゼントを開ける。信子のところに来た野ブタ。のイラストの箱の中には、緑に白いボタンの人形。

修二のところに来た緑色の小さな紙袋には、ピンクに赤の水玉の人形。彰のところに来た白い小箱には、青と白のストライプの人形。

「結局みんな、元の、一個ずつってこと?」と修二。3人はテーブルの上に、その木製の人形を並べて置いた。窓から雪の降る景色を見つめながら、修二が信子に言う。

「俺さ、なんか、今まで、人を好きになるっていうのが、イマイチよくわかんなかったんだけどさ。なんか、野ブタ。のお陰で、わかった気がする。なんか一緒に、ものを食べて楽しかったりとか、
同じ景色を見て、わぁ、この景色一生忘れねーんだろうなーって思ったりとか。なんか、死ぬほど笑ったりさ。時には、心配とかもしちゃったりして。あと、もっと一緒にいたいなーって、思ったりさ。

なんか人を好きになるって、そういう、ささやかなことだったんだなーって。この先、もし俺が、誰かを好きになるたびに、野ブタ。のこと、思い出すと思う。なんか全部、野ブタ。が教えてくれたんだなーって、思い出すと思う。

小谷。…ありがとな。」「私のほうこそ、ありがとう。ってしか、言えないのが、悔しい。今、思ってること、全部伝わればいいのに。どれだけ、感謝しているか、ちゃんと、伝わればいいのに…。」

修二は信子の肩を叩いて言う。

「わかってるよ。うん。俺も…同じだし。ちゃんと…なんか、まり子にも伝えなきゃなーって。」翌日は快晴の青空。「どこ行くの?」まり子が聞く。

「海。」「海?」「行こう行こうって言って、なかなか行けてなかったじゃん。」そう言いながら、まり子と修二は学校へ向う。教室の窓ガラスには、ヒトデやさんご、タコ、魚などのシールが貼ってある。

教室の中にはビーチパラソル、ヨットの置物、ビーチボール。黒板には、常夏っぽい絵が描かれている。「時間なかったからさ、海のつもりで。まり子と一緒に、弁当とか食べようかなって思ってさ。」

「修二が作ったの?」「うん。」どこからか、波の音が聞こえてくる。「ほんと、海みたい。」まり子が微笑む。その頃、放送室では信子と彰が小豆を入れた道具を傾け、波の効果音を作っていた。
「寒くない?」「寒い。けど、なんか楽しい!」「俺ってバカだよな。いっぱい時間あったのにさ。まり子と、楽しもうと思えばさ、いくらでも楽しめたになーって。」「そんなこと思ってくれてたんだ。」

「今度会う時はさ、もっと、マシな人間になってるつもりだから。」「…おいしい!」「ほんとにおいしい?」「うん。きっと忘れないと思うよ。この味。」まり子は帰る途中、廊下で信子と会う。
「小谷さん!さっきはありがとう。」信子がどうやって波の音を作ったのか、まり子に説明している。教室を片付ける修二は、二人が話をする姿に気づく。「学校で最後に見たのは、まり子と野ブタ。が、

楽しそうにしている風景だった。それは、なんだかとても、とても幸せな気持ちにしてくれた。俺と彰は、明日もあるように別れて、お互い一度も、振り返らなかった。」「バーイチャ!」
そう挨拶し、歩道橋をそれぞれの道に向って進む二人。職員室では教師たちが修二を見送る横断幕を作っていた。『桐谷修二は永遠に不滅です』『胴谷修二』「あ!先生!字、違います!」黒木が指摘する。

「あぁぁ!胴谷になってる!!」慌てるセバスチャン。「やーだちょっと!もう、どうすんのよぉ!」とキャサリン。「すみません。桐谷の出発、明日じゃなくて今日でした!」とヨコヤマ。
「今日って、もう出ちゃったってこと?」と校長。「じゃあ、間に合わないじゃないですか!」と黒木。「よかった。」とセバスチャン。「よかった!?」「いえ、よくなかった!」
「グッドラック!」キャサリンはブラインドの隙間から、外に向ってそう笑顔で呟いた。「ほら!見送りに行くんだろうが。」平山が彰の布団をはぐ。「行きたくないぜ。」「苦しいからって、逃げてどうすんだよ。

修二と会ったことも、全部なかったことにすんのか?苦しいことを投げ出すってことはさ、楽しかったことも全部投げ出すってことなんだぞ。いいのか?」「…なかったことになんて、出来ない。」
「じゃあ最後まで見届けろよ。な!」平山の言葉に頷く彰…。携帯カメラでマンションの姿を納める修二。浩二と悟は先にタクシーに乗り込んだ。修二は業者のトラックの助手席で、新居へと向う。
修二の携帯がなる。「もしもし。」「もしもし!修二、左ー!!」ヨシダたちの声に、修二はトラックから顔を出す。土手の上に、クラスのみんなが集まっていた。「すいません!ちょっと、停まっていいですか?」

トラックを降り、みんなの元へ向う修二。「寂しいじゃないかよ、バカヤロー。」とバンドー。「来てくれたんだ。」「おぅ!お待たせ!」「来たよ!修二!」輪の一番外側に、彰と信子がいた。
二人が、野ブタ。パワー、注入!とポーズを作る。修二も小さくそれに答える。土手の下には、カスミも来ていた。静かに微笑むカスミに、修二も微笑みを返す。
それからみんなで写真撮影。

『せーの、バイセコー!』6人。
『せーの、ガッテン!』8人。
『せーの、ハイ、ガリ勉!』4人。
『ファイトー!イャー!』5人。
『ハイ、キムチ、コン!』5人。
『ハイ、イケメン!』4人。
『ハイ、カブト!』『コン!』信子、修二、彰が写真に納まる。

最後に、全員集合し『これって、』『デスティニー!?』デスティニーの合図に合わせてポーズをとった。「ほんとに、ありがとね。」修二がトラックに乗り込む。「バイセコー!」
「修二、がんばれよ!」「修二!」「修二!」クラスのみんなが修二を乗せたトラックを追いかける。信子と彰は、両手を握り締め、修二にエールを送っていた。「野ブタ。パワー、注入。」
修二は拳を握り締め…。海沿いの町、詰襟の制服姿の修二は、新しい高校へと自転車を走らせる。「この世の全ては、ゲームだ。負けたと思い込んで、途中で降りてしまうやつは、バカだ。」

学校のトイレでしっかり身だしなみを整える修二。「すいません。ちょっと緊張しちゃって。」待っててもらった教師にそう話す。「最後まで生き残って、ゲームを心行くまで楽しんだやつが、勝ち。
この世は多分、そういうルールだ。今度の桐谷修二は、何があっても、挫折しない。」「東京から着ました、桐谷修二君です。」担任が紹介する。「桐谷修二です。よろしくお願いします。」

修二はクラスにお辞儀をし、そして顔を上げる。そして、その場に固まる修二。教室の隅に彰が!手でキツネをつくり笑っている。「げ…幻覚!?」「どうした?」担任が聞く。
「え、あ、ごめんなさい。緊張、しちゃって。」生徒たちが修二を拍手で迎える。だが修二の視線は彰に釘付け!「うそだぁぁぁぁ!!」「…挫折してしまった。」「いよ!」生徒たちが修二に声をかける。
「あ…草野君て、いつ転校してきたの?」

「昨日っすよ、昨日!」「すっげーよな。校庭にヘリコプターで降りてきてさ!」「ブッシュみたい!」「山崎と、ウミガメが、やばい!!」

彰が教室に走りこみ、みんなに伝える。「どこ?」「体育館!」生徒たちが体育館へと走り出す。

彰は修二の手を取り、「やばいんだよ。修二じゃないとダメだから!」と引っ張っていく。

「山崎とウミガメって、何だよ!?」その頃、まり子は信子と楽しそうに話をしながら廊下を歩いていた。「ちょっと待って。」信子がまり子を引き止める。

「ん?」「私、笑えてる?」
「うん。笑えてるよ。ほら。」ポケットから鏡を出して見せるまり子。鏡に映る自分の姿に、信子は思わず廊下を走りだす。おもいっきりガッツポーズをし、生徒たちの間を縫うように走る信子。
屋上への階段を駆け上がり、

そして、ふと、足を止める。「…そうか。二人とも、もういないんだった。」教室。

ヨコヤマの授業。信子は彰と修二の机を見つめ、そして、窓の向こうのを見上げた。

「つーかお前、何で来た?これでまた野ブタ。が一人になっちゃったじゃんかよ。」自転車で家へ向かいながら修二が彰に言う。「野ブタ。が言ったんだよ。修二、と、彰は、二人で一つ、だってさ。」

「野ブタ。が言った?」「私は一人で大丈夫よって。」「あいつ本当に一人で大丈夫なのかな。」「最初の3日は泣くけど、あとは絶対立ち直って見せるのよーんって。」「なに野ブタ。、そんなこと言ってたんだ。」
「ああ。」「そうか。」「なあ。この空のずーっと向こうにさ、野ブタ。はいるんだっちゃ。」「…ね!あの雲さ、笑っているように見えない?」自転車に乗りながら、二人は青空を見つめる。

その頃、学校の屋上で青空を見上げる信子。「私、笑えるようになったよ。ちゃんと、笑えるようになったよ!」信子はそう言い、青空を見つめて微笑んだ。「俺たちってさ、」海を見つめながら修二が言う。

「え?」「どこででも生きていけんだよなーって。」「何?聞こえねーでしょうが。気になるだっちゃ。」修二は嬉しそうに微笑み海岸を歩き出す。彰が修二にまとわりつき、そして二人は波に戯れて楽しそうに遊んだ。
「俺たちは、どこででも、生きていける。」

 

以上、ドラマ「野ブタ。をプロデュース」10話のあらすじ、ネタバレの紹介でした!

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