ドラマ「エール」第32話のあらすじ・ネタバレついて紹介します!
[あらすじ]
コロンブスレコードと契約をしてから半年が経ちましたが…裕一(窪田正孝)の曲は、作っても作っても採用されず、
レコード化されません。「契約金は印税の前払い金で、曲が売れないと全額返さなければならない」という話を同期
の木枯(野田洋次郎)から聞いた裕一は浮かない顔です。一方、音楽学校で学生生活をスタートさせた音(二階堂ふみ)
は、夢に向かってはりきっていました。
ある日、オペラ実習の授業中、教室の後方から上級生のプリンス(山崎育三郎)が声をかけてきます。
[ネタバレ]
裕一(窪田正孝)と木枯(野田洋次郎)は、全く曲が採用されず…。
しかも、レコードが売れなければ、全額返済しなくてはいけないと聞き、裕一は落ち込みました…そして、焦りました。
そんなこととは露知らず、音楽学校に意気揚々と入学した音(二階堂ふみ)
。同じ席に着いた新入生と早速自己紹介をし…。「古山音です!」と、嬉しそうに変わったばかりの名を名乗りました。
その時、明らかに1人、空気の違う新入生がいました。
名前は、夏目千鶴子(小南満佑子)といい、帝国コンクールの出場し、最年少で金賞を取った実力者でした。
音は、学校での出来事を嬉しそうに裕一に話しますが、裕一は気もそぞろです。
そんな裕一に気づかぬ音ではありません。
何かあったのではと尋ねます。
裕一は、契約金は借金であるといわれた話を、正直に話しました。
音は、すぐに契約書を確認します。
確かに契約書には、『前払い金』とは書いてありましたが、返済についての文言は書いてありませんでした。
「返済の約束はしてないってこと!大丈夫!」音の豪胆さに、裕一はほっとしました。
そして、翌日、木枯にもその話をします。
「いい嫁さんだな。確か学生だったよな?」
「歌手になんのが夢なんだ~。」
「何か、出来過ぎてんな。話、作ってる?」「作ってないよ!」
「じゃ~、妄想か?」
「実在してるよ!」「へ~。」「今度会いに来て!」「大丈夫。」「え?何で」木枯とも仲良くやっているようです。さて、授業の始まった音は、真剣に聞き入っていました。
今日は、オペラ『ドン・ジョヴァンニ』の話です。突然の事でした。
教室の後ろに、教師の話を奪う一人の青年が。黄色い声が上がり、皆は口々に言います。
「プリンスだわ!」「プリンス?」
「音さん知らないの??」「うちの学校のスターよ!今、3年生!」
「頭脳明晰、眉目秀麗、神が与えし美しい声!」うっとりする同級生の背後に、プリンス(山崎育三郎)と呼ばれた男は、スマートに登場します。
「それは、褒め過ぎじゃないかな?でも、ありがとう。嬉しいよ。」
音は、その顔をまじまじと見つめます。うっとりというよりは…じと~っと…少々胡散臭そうに。
急遽、特別授業をやることになったプリンスは、一緒に歌う生徒を募りますが、みな恐れ多いと言わんばかりに、手は上がりません。埒が明かないので、指名をすることにしたプリンスは、千鶴子を指名しました。
自分が指名されるかもと思った音は、少々がっかりするのでした。
しかし、歌い始めたプリンスと千鶴子の歌声を聞いた音は、その実力の違いに圧倒されていました。「記念公演のプリマドンナは決まりね…。」
「記念公演?」それは、毎年創立記念日に行われている公演で、レコード会社のスカウトも大勢くるというその公演は、デビューの一番の近道と言われていました。
次回の演目は『椿姫』。
主役は、この2人で決まりだろうとささやかれていました。
家に帰っても、音は今日のプリンスと千鶴子の歌声を思い出していました。
その時、帰ってきた裕一。音が出迎えると、そこには木枯もいました。
結局、ついてきたんですね。
夕食をごちそうになる木枯ですが…福岡育ちの木枯にも、八丁味噌は少々口に合わないようでした。音は、木枯を見るやすぐに思い出しました。
廿日市(古田新太)に裕一の売り込みに行った際に、一度出会っていました。
「本当にいるんだな…できた嫁さん。会えてよかったよ。」
そして、レコードを手に取ります。「これ、西洋音楽?俺、西洋音楽なんて聴いたこともなかったよ。」木枯は、決して裕福ではない暮らしの中、聞いていたのは母親が鼻歌で歌う民謡くらいだったといいます。
「家族を捨ててここに来たから…もう田舎とは言えないのかもしれないけど…。」
「僕も同じ。家族捨てて、ここに来た。」
「そうか…。」「頑張らないとね。」「おう。」
同期の2人は、また、結束を固めるのでした。
さて、裕一にもライバルであり友人ができたことを、音は裏隣の喫茶店・バンブーの店主夫妻に話していました。
あのお家を紹介してくれたご夫婦ですね。
オーナーは保(野間口徹)、一緒に切り盛りする奥さんは恵(仲里依紗)と言いました。
すっかり、仲良しのようです。ライバルと聞いた恵は、急に目つきが鋭くなります。「ライバルと言えば…どうしているかしら…幼馴染のあの子…。同じ男を好きになっては、取ったり取られたり…。最初の旦那もあの子に取られたから…別れたのよね…。」
「最初?」「でも、彼女に負けたくないって気持ちが、今の私を作ってる。ライバルがいる人生って…悪くないわよね。」急なカミングアウトに驚愕する保を横目に…音は呟きました。
「ライバルのいる人生か…。」そんなある日のお昼休み、いつものメンバーでお昼を食べに向かうと、1人楽譜を追う千鶴子の姿を見つけました。思い切って、お昼に誘う音を、バッサリと切り捨てる千鶴子です。
「結構よ。友達ごっこは性に合わないの。」「友達ごっこ?」「ここにいる人たちは、みんなライバルでしょ?」「意外…千鶴子さんみたいに抜きんでてる人でもそう思うんだ!」
千鶴子の隣に座った音は、構わず喋り続けます。「この間のオペラ実習の千鶴子さん素敵だった…。私にも千鶴子さんくらい才能があればな…。」「才能って言葉…私、大嫌い。努力もしないで、誰かを羨むだけの人って、私には理解ができない。じゃあ。」
音には、その言葉が、刺さったようでした。一方、裕一はというと、書き上げた曲を廿日市の秘書・杉山(加弥乃)に提出にいきました。不在の廿日市の居所を尋ねると、杉山は言います。
「木枯さんのレコーディングに立ち会っています。」その言葉は、裕一にとって、驚愕のものでした。「え?」「木枯さんの曲がレコードになるんです。」
裕一は、先を越されたことに、複雑な気持ちになるのでした。
以上、ドラマ「エール」第32話のあらすじ・ネタバレついての紹介でした!
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