ドラマ「エール」第36話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!
[あらすじ]
裕一と音(二階堂ふみ)の家に、田中(三浦貴大)ら早稲田大学応援団が詰めかけたた第35話。第36話では、
早慶戦で慶応に連敗を喫した早稲田の応援団員たちは、慶応義塾の新しい応援歌「若き血」が歌われ出した
ことから連敗が始まったと考えて、自分たちにも心沸き立たせるような新しい応援歌が必要だと考える。
早慶戦まで2週間。公募ですでに決定している「紺碧の空」の詩に、曲をつけてほしいとお願いされた裕一だったが……。
[ネタバレ]
突然、裕一(窪田正孝)の家に、学ラン男の集団がぞろぞろと押し掛けてきました。
早稲田大学の応援部の団長を名乗った田中隆(三浦貴大)は、突然、こんなことを言い出しました。
「この度は、わが応援部の新しか応援歌の作曲ば、お引き受けいただきましてありがとうございます!僭越ながら、エールば送らせていただきます!」
突然始まってしまった、エールにわけのわからぬ裕一。
音(二階堂ふみ)も何が何やら、わけわかめ顔です。
裕一が、音に何か理由を知っているか聞こうと、その応援団の間を通り抜けようとすると、そのままつかまってしまい、胴上げられてしまうのでした…。
「あ…痛たた…。」さて、裕一は、突然の胴上げに思わず『やめて』と叫んでしまい、忠実に従った応援団の面々は、手を引っ込めてしまい、盛大に腰から落ちてしまったようです。
「…とにかく…混乱してるから、整理して話して…。」
そんな裕一のお願いを受け取った早稲田大学の応援部…結果、とんでもない所から遡ってしまうことになりました。
事の始まりは、明治36年。早稲田大学の野球部が慶応義塾大学に挑戦状を出したことから始まりました。一時は、両校の応援が盛り上がりすぎて中止に…。
東京六大学野球の創設をきっかけに復活。
早慶戦は、ラジオの普及に伴い、空前の人気を呼び、国民的関心事となりました。ところが…ここのところの早慶戦は、早稲田大学の11連敗。
実は、この連敗は、慶應義塾の新しい応援歌『若き血』が歌われ始めた頃から、始まったのです。当時、応援歌は勝敗を左右するほど、大きな力を持っていたのです。
「俺らにも、新しか応援歌が必要たい!」詩は、学生たちから公募しました。
そして、当時、早稲田の教授であった詩人・西條八十に選考を頼みました。
30の詩から、西條が選んだのは…高等師範部3年生・住治男の詩でした。
「一字も直す必要はない。いい詩だ。」それは、その後歌い継がれることになる。『紺碧の空』でした。
紺碧の空 仰ぐ日輪
光輝あまねき 伝統のもと
すぐりし精鋭 斗志は燃えて
理想の王座を占むる者 われ等
早稲田 早稲田
覇者 覇者 早稲田
「これこそ、我らが求めた歌ばい!」
その熱き詩に、応援部の面々は、俄然やる気がみなぎってきます。
しかし、ここで問題が…。曲ができていなかったのです。
詩の選考に時間をかけ過ぎたのでした…。
秋の早慶戦まで、もう2週間しかありませんでした。
学校の事務局に相談しようかという話も持ち上がりましたが、それでは今までと変わりありません。田中は、血潮のたぎる熱く、若い大御所に頼みたいといいます。
てっきり、当てがあるのだと思った団員たちは、大いに盛り上がりました。
「ん~!なか!」もちろんありませんでした。
誰か、そういう人間を知らないかと言いますが、誰にもそんなあてはありません。
すると、1人の団員が、恐る恐る手を挙げます。
「佐藤…どうした?」佐藤と呼ばれたその団員が案内したのは、音の通う学校でした。
そして、向かった先は…何と、プリンスこと久志(山崎育三郎)のところです。
何事かと驚く久志の目に見知った人間がいました。
「幸太郎か!」佐藤幸太郎(斎藤嘉樹)は、久志の従兄弟でした。
作曲家を探すにあたり、音楽学校に通う久志なら当てがあるかと思い、頼ったのでした。
「応援歌かぁ…裕一さんやるかなぁ…。」
「あいつ…このままじゃダメになる。」
久志は、裕一が殻を破るにはと考え、白羽の矢を立てたのでした。
そして、その話をするため、音は自宅へと向かっていたのですが…。
それよりも早く、応援団員たちが押し寄せてしまったのでした。
「本当は、ちゃんと裕一さんの了承を得てからって思ってたんだけど…。」
「いや……その…早稲田の応援歌とは…光栄です。」
裕一は、純粋に自分に声をかけてくれたことを感謝しました。
しかし、全く採用されぬ自分の曲に、すっかり自信を無くしていました。
そうは言っても、時間のない田中達も引き下がるわけにはいきません。
応援部のみんなに土下座までされてしまい、困っている裕一に音は言いました。
「私は、やるべきだと思う。」「どうして?」「だって…。」
音は、久志から聞いた話をしました。
早稲田の応援歌は昔から超大御所が作っており、小山田(志村けん)も、その1人に名を連ねていました。「そうなの!?」「第1応援歌です!」
「先生と同じ土俵に立つってことでしょ?名誉なことじゃん!」
「し…締め切りは…。」「10日後でお願いします!」
「きゅ…急ですね!」
「秋の早慶戦が、2週間後に迫っとうけん…。練習もせんといかんので…。なにとぞ!」裕一は、田中から、『紺碧の空』の詩を受け取り、目を通しました。
そして、引き受けることに決めたのです。
「先生!!!慶応の『若き血』ば超えてください!!!」中々の無茶ぶりも追加されましたが、裕一はやると決めたのです。とはいえ…裕一にもお仕事があるわけで…。
廿日市(古田新太)を探して、裕一が録音スタジオに行くと、木枯(野田洋次郎)の曲の録音をしていました。すっかり売れっ子になった木枯への対応と、全く曲が書けない裕一への当たりは、すっかり変わっていました。
「君の曲よりわかりやすい。」そんな嫌味まで付いてきました。そこへ、木枯の作った曲を歌っていた歌手の山藤太郎(柿澤勇人)が入ってきました。
山藤は、慶応義塾大学を卒業後東京音楽学校で学んだ…いわゆるエリートです。生活のために流行歌を歌っていました。驚く裕一に、廿日市を怒らせてしまいます。そこへ、タイミングよく木枯が声をかけ、でかけていくことに…。
助かった…とでも言わんばかりの顔の裕一に、木枯はそっと声をかけました。
「あとでサロンにいて。」木枯も部屋を後にしたので、裕一は残っていた職員に会釈をして出ようとすると声をかけられました。
「君、新人?君みたいな人、いっぱい見てきたよ。己にこだわって、才能を生かせない人。」
裕一は、ぐうの音も出ないのでした。
以上、ドラマ「エール」第36話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!
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