ドラマ「初めて恋をした日に読む話」9話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!
[あらすじ]
順子(深田恭子)は、匡平(横浜流星)が休んでいた遅れを戻すため、順子の部屋を開放して美香(吉川愛)、
牧瀬(高梨臨)と一緒に勉強会を開いていた。
そこに突然雅志(永山絢斗)が現れた。
いつになく思いつめた
様子の雅志に、順子は匡平のこと、牧瀬のことを聞き出そうとするが…。12月になり、親戚の結婚式があり
久しぶりに親戚が集合し、帰りに春見家に立ち寄った。話すことは、30歳過ぎていまだ未婚の順子と雅志の結婚話に…。
いたたまれなくなった順子と雅志は、順子の部屋へ避難するが、そこで雅志は順子に決死のプロポーズをする。
新年を迎え、新学期になった南高校には、心機一転し受験に本腰を入れた匡平が登校してきていた。山下(中村倫也)は、
匡平の受験に向かう姿勢を褒め励ますが、匡平は前から気がかりだったある事を山下に聞いてみる。
いよいよセンター試験まであと7日となった。センター試験前の塾での授業を終えた順子は、匡平と美香に連絡先を教える。
一方、「ハングリージャングル」で匡平と美香に勉強対策をしていた牧瀬の勉強会も最後の日となった。しかし牧瀬が席を
外した時に、ゴリさん(皆川猿時)から雅志と順子が結婚すると聞いた匡平は…。
[ネタバレ]
雅志(永山絢斗)に、突然、4月からのロシアへの転勤話が舞い込んできました。
しかも、それは、雅志にとって、栄転ともいえる話でした。
この転勤話を受け入れれば、3年は帰ってこられません。
雅志は、順子(深田恭子)と離れ離れになってしまうことを思い、表情を曇らせるのでした。
その頃、南高校には、自分の人生を犠牲にしてまで、匡平(横浜流星)を守るため、ひいては、自分の事を助けてくれた山下(中村倫也)に、
菖次郎(鶴見辰吾)がお礼を言いに来ていました。
山下は、深々と頭を下げる菖次郎に、自分へのお礼より、匡平と向き合う時間を大切にしてほしいとお願いしました。
「彼が、子どもでいられるのは、あと少しです。」
菖次郎は、ここまでの時間を無駄にしてしまったと、後悔の表情を浮かべるのでした。
順子は、匡平(横浜流星)が休んでいた遅れを戻すため、自分の部屋を開放して美香(吉川愛)、牧瀬(高梨臨)と一緒に勉強会を開くことにしました。
匡平にとっては、大好きな順子の部屋に初めてはいるわけで、平然を装っていますが、どこかソワソワしています。
しかも、急遽、勉強会が決まったため、部屋は散らかっています。
慌てて、下着などを隠す順子を見て、牧瀬は笑います。
「18歳男子には刺激が強いわね!」
「匡くんは、早生まれだから、まだ17歳だよね!」
そんな美香の話を聞いて、「この年になると、早生まれがうらやましい!」と、牧瀬は自虐的に笑います。
しかし、早く18歳になって、順子に告白したい匡平は、「ちっとも良くない。」と呟きます。
さ~早速、勉強をはじめます。
匡平は、「取り戻すんじゃなくて、大逆転する。」と気合を見せています。
牧瀬は、理系科目を匡平に。
順子は、美香に文系科目を教えていると、部屋をノックする音が。
しのぶ(檀ふみ)が、夜食のおにぎりを作ってきてくれたのです。
まさかの援軍に、順子はお礼を言います。
「こういう時は、先に連絡しなさいよ。体調だけは、しっかり見てあげなさい。」
順子は、深く頷きました。
夜も深まり、若干ダレてきたころ、突然、雅志が現れます。
そこで、時間が遅くなったことに気が付いた順子は、その日の勉強会をお開きにしました。
自宅に帰った匡平は、菖次郎と出くわします。
山下に挨拶をしてきたという菖次郎は、匡平に言いました。
「お前は、いい先生に恵まれているな。お前が努力してるからなんだろうが…。お母さんのこと、お前にしなくていい思いをさせた。すまなかった。」
初めて謝る父親の姿を見た匡平は驚きます。
そのうえで、菖次郎は現実の厳しさも伝えます。
「だが、仕事でも何の世界でも、高みを目指せば必ず厳しい選択をしなければならない時が来るんだ。」「俺は、両方取りにいく!」
みんなが帰り、二人きりになった順子と雅志。
順子は、雅志と二人で話してからの、匡平がとんでもなくやる気になった理由を尋ねていました。雅志は、「赤門みせて、メシ食っただけ。」と謙遜して話しますが、あの1件が、匡平のやる気に火をつけたのは、言うまでもありません。
そんな話をノリノリで続けそうになる順子でしたが、いつになく思いつめた表情の雅志の話を聞くことにシフトしました。
中々、話し出せない雅志を見て、牧瀬とのデート後に進展はないのかと尋ね始め、過去のことは置いておいてと、雅志に牧瀬を勧めだします。
雅志は、話が自分の思う方向とは違う方に行きかけたことに焦り、順子の頬を両手で包み込むと、その勢いでキスをしました。
順子は、驚いて何も言えない順子でしたが、状況を把握するや否や、雅志を突き飛ばしました。
勢い余って、欄干に腰を打つ雅志。
順子は、疲れから気が触れてしまったのではないかと、悪霊退散と言わんばかりの勢いで、牧瀬の持ってきていたピコピコハンマーで雅志をぶちます。
「俺は正気だ!」
順子は、まさかの雅志の行動を、「酔っていたから」
「疲れていたから」と、なかったことにしたい気持ちをぶつけます。
しかし、今日の雅志は本気です。
「だって、順が、あんまりにも気がつかないから!」そこへ、騒ぎを聞いて、声をかけたのは正(石丸謙二郎)です。
その1件で、冷静さを取り戻した順子と雅志です。
今日は遅いから、もう帰るという雅志に、順子は言います。
「一旦、寝よう。何かの間違いだ。」
しかし、雅志は、ハグをして、きっぱりと伝えました。
「間違いでも何でもないから。さっきの。おやすみ。」
「誰?」順子の思考回路は、パニックになってしまうのでした。
『努力すれば、必ず夢は叶うなんて、無責任なことは言えない。どの子も、みんな努力して、合格者の数は決まっている。だから、せめて祈りたい。悔いなく全力が出し切れますように。』
12月になり、親戚の結婚式があり久しぶりに親戚が集合し、帰りに春見家に立ち寄りました。
話すことは、30歳過ぎていまだ未婚の順子と雅志の結婚話に…
いたたまれなくなった順子と雅志は、順子の部屋へ避難します。
そこで、雅志は順子に決死のプロポーズをします。
「この間はごめん。実は、ロシアに転勤が決まったんだ。次の4月に。それで色々考えて、考えたら…。順子に一緒に来てほしい。俺、お前がいないとだめだ!今までだってあったよ。ロシアとか南米とか長期の海外出張も…。でも、日本に戻ったら順がいた。当たり前に会えた。
でも、今は、順子の周りに色々あって、色々いて…。
とにかく、順が誰かのものになると思うと気が狂いそうになるんだ。誰にも渡したくない!渡せない。好きだ。小さい頃からずっと。今も好きだ!結婚してくれ。」
順子は、必死に言葉を探しますが、何もでては来ません。
雅志もわかっています。順子にとって、自分がこれまで、ただの一度だって恋愛対象になっていなかったことを。だからこそ、雅志は言いました。
「すぐに答えなくていい。少しは…俺で悩め。」
その頃、相変わらず身分を偽ったままの逢瀬を繰り広げている美和(安達祐実)と西大井(浜中文一)です。
順子は、このどこにもぶつけようのない、モヤモヤぐるぐるな気持ちを美和に聞いてもらいたくて電話をかけてきました。
順子の電話を受けた美和は、思わず素に戻りかけてしまいます。
後で、ゆっくり話を聞くからと、いったん電話を切ります。
西大井の驚いた顔に、美和は雅志と順子の話を、べらべらと話し始めます。
それを聞いて驚いたのは、西大井です。
何だかどこかで聞いたことのある話だからです。
西大井は、会社勤めではなく、プロダンサーを目指す設定であるため、ダンスの先輩という事で、雅志の話をします。
美和は、まるで雅志なその先輩の話を聞きつつ、不思議に思いますが、元々嘘をついたままデートをしている2人は、
それ以上、話を突っ込むことはしないのでした。
西大井とのデートを切り上げてきた美和は、順子を徹底的に取り調べます。
雅志にキスされて、どうだったのか、それで答えは半分以上出たも当然だと順子をまくしたてますが、当の順子はというと…。
「驚きすぎて、一晩で老けた。」
完全に面白がっている美和ですが、それでも相談に乗り続けた日々を思えば、テンションが上がってしまうのも無理はありません。
しかし、この急展開に美和は急に不安になりました。
「八雲…死期でも迫ってるのかな…。心配になってきた。」
そんな美和に、雅志が4月からロシアに転勤になることを伝えました。
それで、納得した美和は、返事をどうするのかと尋ねます。
順子は、「これからどんな顔して雅志に会えばいいんだろ…。」と、困った表情を浮かべています。
美和は、「相手を好きかどうか」というより、周りの目ばかりを気にする順子を一喝します。
「ちゃんと気持ちに応えたいって思ったことないの?しっかり悩んで、しっかり選びな!どっちにするのか。」順子は、深く考え込んでしまうのでした。
お好み焼き屋「ハングリージャングル」の一角を借りていた順子と牧瀬は、年末年始を控え、集中学習のプランを考えます。
しかし、牧瀬の気がかりは、先日の勉強会にやってきた雅志のことです。牧瀬は、順子と雅志の間に何かあったと勘繰り、探りを入れてきたのです。
「はっきりしてほしいんだよね!八雲くんがフリーなら、私も、アプローチの仕方が色々あるし!30過ぎて、無駄な時間を過ごしてる場合じゃないでしょ!で、私、八雲くんいっていい?」順子は観念して、雅志からプロポーズされたことを伝えます。
そして、その話を、ひっそりとゴリさん(皆川猿時)も聞いてしまうのでした。
牧瀬は、そんな順子を羨ましがります。
しかし、順子は正直迷っていました。
そして、今は、匡平の受験に集中したい気持ちも。
もちろん、牧瀬は匡平の順子への気持ちには、とっくに気が付いています。
そのうえで、牧瀬は、順子が匡平のにんじんになればいいと言います。
「夢、見させてあげればいいじゃない。それで、春見さんが本気にならなければいいだけ。にんじんあげて、成績が上がるなら手っ取り早いじゃない!4月になったら、覚める夢。」
しかし、順子には、中々、牧瀬のようには、割り切れないのでした。
12月も下旬、今日も匡平は一生懸命勉強をしていました。
順子は、自分が試験直前に緊張と疲れで、体調がぼろぼろだったことを話し、体調管理も受験科目だと、匡平に伝えます。
匡平は、素直にクリスマスも年末年始も外に出ないで勉強すると言います。
そして、1つだけお願いをしました。
「だから…、初詣だけ、一緒に行ってくんない?」
順子は、牧瀬の言葉を思い出し、実践してみることにしました。
そして、迎えた2019年1月4日。
順子と匡平は、初詣に来ていました。
2人の絵馬が揺れています。4日に初詣することにしたのは、人混みを避けようという、順子の思いからでした。
「それに、人が少ない方が、神様も願い事聞き取りやすくない?…でも、ユリユリは、神様に見つけてもらいやすいか…。きれいなピンクだもん!」
「やっぱ、変な大人だな。春見。」
そういって、足を止める匡平。
その神社の階段は、約1年前、匡平が初めて順子に勉強を教わった場所でした。
「全部…。春見のおかげ!」
「ううん。あの時、勉強したいって、東大に行くって決めたユリユリがすごいんだよ。お父さんに罵倒されて、不貞腐れて逃げることだってできたんだから。何を選ぶかで、人生変わるんだよね。」
順子は、雅志からのプロポーズを思い出し、表情を曇らせます。その時、不意に階段を踏み外しかけますが、匡平がそっと支えました。「俺は、春見を選んだんだよ。」順子には、やはり牧瀬のように考えを割り切ることは、出来そうにありませんでした。
『ユリユリは…、この目は騙せない』新年を迎え、新学期になった南高校には、心機一転し受験に本腰を入れた匡平が登校してきていました。
山下(中村倫也)は、匡平の受験に向かう姿勢を褒め励ますが、匡平は前から気がかりだったある事を山下に聞いてみます。
「あのさ…。前に…。」「安心しろ!春見とは何もなかった。
ただ酔っぱらって、一晩、眠っただけだ。」
安堵の表情を浮かべた匡平に、山下は意地悪な顔で言いました。
「いや…、ちょっと触った。嘘だって!そんな睨むなって!これで、心置きなく受験できるな!」
いよいよセンター試験まであと7日となりました。
センター試験前の塾での授業を終えた順子は、匡平と美香に連絡先を教えます。
一方、「ハングリージャングル」で匡平と美香に勉強対策をしていた牧瀬の勉強会も最後の日となりました。
しかし、牧瀬が席を外した時に、ゴリさんから雅志と順子が結婚すると聞いた匡平は動揺を隠せないのでした。さて、一方、順子はというと、雅志とレストランで食事をしていました。
あの日以来、本当にどんな顔をしていいのかわからない順子は、どこかぎこちない態度になってしまいます。
ロシアへの転勤を前に、レセプションパーティーを取り仕切ることになった雅志は、それに失敗したら左遷かもと笑います。
その日程は、2月25日。
東大二次試験の1日目でした…。
受験の話になると、やっといつもの順子に戻ったと雅志は笑います。
「告白してよかったよ。順が、そんな風に俺を見てくれるなら。」
『どうしよう…雅志が男の人みたい…。』
雅志は、気まずいだろうに、どうして来てくれたのかと順子に尋ねます
。順子は、正直な気持ちを伝えます。
「雅志のこと、そんな風に思ったこと、ただの一度もない!」
動揺する雅志ですが、それでも、順子は「誘ってくれて嬉しかった。」と伝えました。
雅志は、自分の転勤の事があり、焦ってプロポーズしてしまいましたが、そのことで受験前にプレッシャーを与えてしまったのではないかと、心配していました。
その気持ちを汲み取った順子は、雅志の誘いに乗り、「ちゃんと考えてみる。雅志のこと。だから、もう少し時間を頂戴。」と約束するのでした。
「嬉しいよ。順が俺の事考えてくれる時間が、一番うれしい。」
順子は、嬉しそうな顔をする雅志を見て、正直複雑な気持ちでした。
雅志といるのに、自分が自分ではなくなるようで、何だか疲れていました。
自宅に帰った順子が携帯電話を見ると、電池がなくなり、電源が落ちていました。
充電器に差し込み、電源を入れると匡平からの着信と留守電が。
それは、18時ころの電話。
『今から、会ってほしい。塾で待ってる。』そういって、切れた電話。
時計を見た順子は慌てます。もう5時間以上も前の留守電だったからです。
雨の中、タクシーを飛ばして、順子は山王ゼミナールへ向かいます。
すると、塾の前で座り込む匡平の姿が。
10時でしまってしまった塾の前で1時間以上、順子を待っていたのです。
自宅へ、匡平を送り届けた順子は、看病の準備を始めますが、匡平は、自分が聞きたかったことを尋ねました。
「結婚するって、ほんと?八雲さんと…。」順子は、驚きました。
「プロポーズされたんでしょ?」何も言い返せない順子を見て、匡平は絶望の表情を浮かべます。「断ってないの?」
本当のことを何も聞けぬまま、部屋には菖次郎がやってきました。
「知り合いの病院で点滴を打ってもらおう。」
こんな時間にやってる病院なんかないと突っぱねる匡平でしたが、菖次郎は言います。
「息子の一大事に、コネを使って何が悪い。」
順子は、菖次郎に、深く頭を下げ、お願いするのでした。
会場の前で、匡平を心配そうに待つ順子。
マスクをしてやってきた匡平は、順子を安心させようとします。
「大逆転しよう!」
大きく頷くと、匡平は会場に吸い込まれていきました。
会場に入る直前、匡平は順子の方へ振り向くと、舌を出しておどけた表情を浮かべます。
それは、初めての模試の日と同じ仕草でした。
順子は、山王ゼミナールで、匡平のことを祈ります。
2日目のラスト理科の時間、さすがの匡平も頭がぼーっとしてきてしまいます。
センター試験明け、会場の外で、順子は匡平を待っていました。そこへやってきたのは、山下です。
不安げな順子を励ます山下は、試験を終え、会場から出てきた匡平を見つけました。
「あの頭、見つけやすくていいな。」匡平は、真っすぐ順子に向かって歩き、「俺…。全然。」と、辛そうな顔を見せます。「こういう時は、『頑張った』でいいんだよ。」
山下の言葉に、匡平はうなずき、「頑張った」と報告するのでした。
そして、翌日、山王ゼミナールでは、自己採点をする匡平と美香の姿がありました。美香は、ひとまず足切りは免れそうです。そして、匡平は、トータル718点。
昨年の足切りは、715点。かなりのボーダーラインです。
それでも、匡平は2次試験に向けて、勉強を続けます。
順子も、この努力をあきらめた記憶で終わらせてはいけないと、向き合いました。
そして、匡平は、約束の2月3日迎えていました。
それは、匡平の18歳の誕生日です。自習室を離れ、講師室へ一旦戻ろうとする順子を、匡平には隠れて、エンドー(永田崇人)、ナラ(堀家一希)、カブ(櫻井圭佑)、木佐(若林拓也)がやってきて、呼び出しました。
その日の授業を終え、匡平は順子を探して、講師室をノックしますが、その姿は見当たりません。
寂しそうな表情を浮かべ、帰宅した匡平。
家に帰ると、そこには、大きな鬼が!中には、順子が!
「由利匡平くん!お誕生日おめでとう!」
その声を合図に、エンドー達や、美香、そして、菖次郎の姿も!嬉しそうな表情を浮かべる匡平です。「今日くらいいいだろうって、春見先生からお許しが出た!」
そういって、菖次郎も笑います。
そして、盛大に匡平の誕生日を祝いました。
楽しそうな匡平を嬉しそうに見つめる順子です。
こんな日でも、ひとしきりパーティーを楽しんだ後は、勉強に打ち込む匡平。
エンドー達を帰し、キッチンをひとしきり片付けた順子は、帰ることと、ソファーで眠る菖次郎を託しました。
酔っぱらった菖次郎の醜態を謝ると、順子は言います。
「嬉しかったんだよ。私も、久しぶりにユリユリが笑う顔みて、嬉しかったよ。お誕生日おめでとう!」改めて、その誕生日を祝った順子。
「やっと…。18になれた。ありがとう。ありがとう。覚えててくれて。」
「私からプレゼント。」順子は、そう言うと、鬼のお面をかぶり、節分豆を渡しました。
「受験生は、ゲン担ぎも大事!豆、ぶつけていいよ!」そういって、両手を広げる順子に、匡平は近づくと鬼の面を外し、1年以上我慢し続けた、順子への想いをぶつけました。
「好きです。好きです。先生のことが好きです。」
順子は、その真剣なまなざしを直視できず、鬼のお面をかぶり直しました。
そんな順子を抱きしめる匡平。順子も背中に手をまわしました。
「絶対合格して。」それだけを告げると順子は、匡平の部屋を後にしました。
『にんじんなんかじゃない。自然に手が動いてた。』
順子は、美和から言われた『ちゃんと気持ちに応えたいって思わないの?』という言葉を思い出しました。
『今、思った。』そして、迎えた運命の日です。
まずは、美香から、京大1次通過の連絡が入りました。
そして、匡平は直接講師室にやってきました。
その姿は、1年前「東大に合格させてくれ」と言ってきた、同じ位置、同じ体勢でした。
そして…。「由利匡平。東大一次、通過。」
「ユリユリ!」順子は、嬉しそうに、匡平へと駆け寄りますが、タッチの差で梅岡(生瀬勝久)や勅使河原(高橋洋)たちに、ハグを取られてしまいました。
それでも、その肩越しに、微笑みあう順子と匡平。
順子は、雅志にもすぐに連絡しました。
会社であることも忘れ、大きな声で喜ぶ雅志に、オフィスは騒然とします。
順子は、雅志のレセプションの応援もしますが、たまたま、その電話を聞いてしまった匡平は、結局あの日以来、雅志のプロポーズの1件は聞けないままでした。
それでも、匡平にできることはただ一つ。東大2次試験を頑張ることでした。
その時、匡平の電話が鳴ります。順子からでした。「元気?」その切り出し方は、以前、順子がしのぶと言い合いになった時、匡平が電話をかけてくれたのと同じでした。
「元気。」「明日なんだけど、試験会場まで…。」
「絶対くんなよ?」「それって、来いってこと?」「そう。」
順子は、「雪でも嵐でも、絶対にユリユリを試験会場に連れていく!」と約束しました。
「ありがとう。絶対だぞ?」そして、迎えた試験当日…。
会場前で順子を待つ匡平ですが、順子の姿がありません。
塾に電話をしても、順子からは何の連絡も入っていません。
雅志は、レセプションパーティーの準備をしていました。
そこへ、美和から電話が。驚く雅志。そして、美和からの電話は匡平にも。
「覚悟して聞いてね。順子、バイクにはねられて、救急車で病院に運ばれたの。」
美和は、大事な時にこんな連絡をしてしまったことを匡平に謝ります。
しかし、まだ、命に別状はないらしいが、詳細はわからないと言います。
「どうするかは君が決めて。詳しい事がわかったら、連絡する。」
そう告げて、病院へと走りこんでいきました。匡平は、不安な気持ちを抱えたまま、信号が赤に変わるのを見つめていました。
でも、その時、順子に言われた言葉を思い出します。
『私は、どんな手を使っても、あなたを現役で、確実に東大を合格させる。』
『今のままじゃ、ユリユリは、東大に合格できない!』
『これは、あの子の挑戦なの。私の生徒を否定することは許さない!』
『あなたは、絶対、東大に合格する。合格して幸せになる。誰よりも信じている。』
『受験会場でペンを持つのは、本人です。親なんか関係ない。生徒が教えてくれって言われたら、全力で教えるのが、私の仕事ですから!』
『では、授業を始めます。』『ユリユリ!』
『絶対合格して。』
涙を一粒こぼした匡平は、覚悟を決め、スマートフォンの電源を切りました。
手術台には、順子の姿が。
駆けつけた雅志が、容態を尋ねますが、まだ詳しいことはわかりません。
『ユリユリ、ありがとう。だって、あの日から、ずっとワクワクして、夢中になって。夢を見させてもらったのは、私の方だから。
世界中の誰よりも祈ってる。君の選ぶ、その答えが、君の夢をかなえてくれることを。』
以上、ドラマ「初めて恋をした日に読む話」9話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!
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