朝ドラ エール 43話 大将の悲しい恋物語 あらすじ ネタバレ

ドラマ「エール」第43話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!

[あらすじ]

記念公演の最終選考に向けて、男女の機微を実践で学ぼうと、男女の社交場であるカフェーで
一週間の臨時雇いで働くことにした音(二階堂ふみ)。

音の夢に協力したくてカフェーで働く
ことを許した裕一(窪田正孝)だったが音のことが心配で仕方がない。

たまたま古山家にやって
来た鉄男(中村蒼)に頼み込んで、様子を見に行ってもらう。

ところが、音と一緒に働いている
希穂子(入山法子)を見た鉄男は…。

[ネタバレ]

「あなたは何を伝えたいの?どこまで役を理解している?」

憧れのオペラ歌手・双浦環(柴咲コウ)の厳しい指摘を受けた音(二階堂ふみ)は、大人の駆け引きを学ぶため、カフェーで臨時雇いとして1週間働き始めました。

そんな音の行動力に友人たちはもちろん千鶴子(小南満佑子)も驚いていました。

一方、やっぱり裕一(窪田正孝)の曲は採用されません。

「せっかくチャンスだったのになぁ~!」

廿日市(古田新太)は、またちくりと嫌味を刺して、去っていきます。

「チャンスなんかじゃね~よ。あいつ、ほんと適当だな。」がっくりしている裕一に木枯(野田洋次郎)が言いました。

「それ作曲した磯貝ってやつ、重役の息子だってさ。親の七光りで作詞家になろうとしてるボンクラだよ。廿日市もババ引かされたって、ぼやいてたらしい。」

ほっとしたような…がっかりしたような顔する裕一。

「君の才能を、あんなところで無駄遣いする必要ないよ。次だ次。」

「次、あんのかなぁ~。」」

少々自棄っぱち気味の裕一に、木枯は音もカフェーで頑張っているのだからと発破をかけますが、そちらも謙遜気味な裕一。

そんな裕一に、ちょっと意地悪を言いたくなった木枯。

実は、昨日、音の様子を見てきたといいます。

「彼女、中々やるねぇ~。男を喜ばせるコツをよくわかってる。」

そんな言葉に、男を手玉に取る音を想像し、ますます心配になってしまう裕一です。

最初こそ、つい思ったことが口に出てしまう音でしたが、逆にそんな裏表のない音のカウンセラー張りの励ましが、一部の客にウケたのです。

「お願い!今日も様子見てきて~!」

「やだよ、自分で行けって」

面白そうに逃げていく木枯の背中に恨み節をぶつける裕一なのでした。

ところが、そんな夜のことです。

今日の音についたお客は、なんだか機嫌が悪そうです。

音の酒を作る動作が遅いと、更にイライラを増し、一口飲んで『薄い!』と音にその酒をぶちまけたのです!

もちろん、それで黙っている音ではありませんが、その対応は、更にその客をヒートアップさせました。
そして…音の方も。

音は、アイスペールをつかむと、その客の頭上でひっくり返したのです!

ママ(黒沢あすか)は、かんかんに怒りますが、それをかばってくれたのは、希穂子(入山法子)でした。

「私たちも悪かったんです。機嫌の悪いお客様を、まだ不慣れな音江さん一人に任せてしまって…。」

「すみませんでした!」

2人の懸命な謝罪に、まだ何か言いたげではありましたが、それ以上のお小言はなかったのでした。

音は、汚してしまったエプロンを希穂子と拭きながら、どうしても思ったことがすぐに出てしまうと相談しました。

希穂子は、そんな音の事も受け入れ、チャームポイントだと笑ってくれました。

そんな希穂子に心を開いた音は、自分が入店した理由を話しました。

そして、お客さんに恋をしたことがあるかと尋ねます。上手にはぐらかす希穂子に、大人の余裕のようなものを感じる音。

そこへ、ママが戻ってきました。

音への指名が入ったのでした。

音が席に着くと、お客は鉄男(中村蒼)でした。

東京へ出てきて、裕一のところに泊めてもらおうと訪ねたら、音をとてつもなく心配して、右往左往する裕一に出くわし、それを見かねた鉄男が様子を見に来たのだといいます。

そこへ、一緒のテーブルに着くよう言われた希穂子もやってきました。

「いらっしゃいませ!」鉄男の顔を見た途端、希穂子の表情は凍り付きました。

「…希穂子…。」鉄男も目を見開き、驚いています。

「何でここに。どうして急にいなくなったんだ?お願いだ、説明してくれ!」

しかし、希穂子はきっぱりと鉄男を突き放します。

「お話することはありません。」
どうしても話をしたい鉄男は希穂子を外へ連れ出そうとして、騒ぎになりかけてしまうのでした。

何とかその場を納めた音は、鉄男と希穂子を、自宅に招きました。

お茶を出して、台所に引っ込む音と裕一、突然の事にオロオロと挙動不審気味の裕一。

音も、詳しいことは全く分かりませんでした。

しばし、無言で対峙していた鉄男と希穂子。鉄男は、改めて尋ねました。

「どうして、急に姿を消したんだ。」「田舎にいるのが嫌になったからです。」

「嘘だ!君は、福島が好きだと言ってた。」

「村野さん、ご結婚されるそうですね。おめでとうございます。」

「結婚なんかしねぇ!あれは、向こうが勝手に…。」

「ご挨拶もなしに、上京してしまったことはお詫びします。でも、私からお話することはありませんので。」

そういって、他人行儀に言葉を紡ぎ、帰ろうとする希穂子を、何とか引き留めようとする鉄男でしたが、とても冷静に話ができる状況ではないと、鉄男には裕一が、希穂子には音が付きました。

裕一は、鉄男を冷静にすべく、一度席に着くよう促します。

家を出てしまった希穂子を追いかけた音は、コーヒーを飲もうと誘いました。

希穂子をバンブーに連れて行った音。

一口コーヒーを飲むと、希穂子はゆっくりと話をしてくれました。

鉄男とは、以前に少しだけお付き合いをしていたこと。

自分が仲居として働いていた料亭で知り合ったこと。

そして、その出会いのきっかけは、食事を終えて帰ろうとしている鉄男の横で膳を片付け始めた希穂子が、ふと膳の上にあった焼き魚の皿に残された骨でした。

「お魚…すごくきれいに召し上がるなって…。」

「何でも褒められんのは、嬉しいもんです。俺、家が魚屋だったんです。」

それから、ほどなくお付き合いを始めた2人でしたが…。

ある日、鉄男が会社の社長・堂島(斉木しげる)とその娘と料亭にやってきました。

そして、聞いてしまったのです。

どうやら、娘・仁美(春花)が、鉄男に夢中。

そんな娘の恋路を応援したい堂島が、鉄男に会社を任せたいと言っているのを。

「縁談が進んどったってこと?」「…まぁ。」

その頃、自宅の方では裕一が鉄男の話を聞いていました。

「縁談なんてもんじゃねぇんだ!一方的な話だ!折を見て、断るつもりだった。」

会社の社長でもある堂島の申し出を、失礼なく断るタイミングをはかっている最中、突然姿を消した希穂子。

東京に行ったらしいと聞いて、ずっと探していたのでした。

「優しい女なんだ。貧しい家に育って…今も病気の親抱えて、苦労してんのに…。健気で明るくて…。こんなこと初めてだ。福島に連れて帰りてぇ…希穂子と一緒になりてぇんだ。」

「結局…ご縁がなかったのよ。」そういって笑う希穂子。

お互いを想う気持ちには変わりないのに、すれ違う鉄男と希穂子。

音は、寂し気に笑う希穂子を思い出しながら、首をかしげつつ自宅に戻ります。

すると、家の外にまで響く、鉄男の咆哮が…。

すっかり酔っ払った鉄男が、希穂子に振られたことを、後悔しているのでした。

 

以上、ドラマ「エール」第43話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!