朝ドラ「エール」第57話 お父さんが豊橋にかえってきた あらすじ・ネタバレ

ドラマ「エール」第57話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!

[あらすじ]

一泊二日で地上に帰る権利がもらえるあの世の宝くじに当たって、10年ぶりにこの世に戻ってきた音の父・安隆(光石研)。
東京の音の家の訪問に続いて、地上で過ごす二日目は豊橋の関内家にやってくる。馬具職人の岩城(吉原光夫)の仕事ぶりを見て、
あらためて感心する安隆。久々に再会した光子(薬師丸ひろ子)から、小説家を目指す壁にぶちあたっている梅(森七菜)の話を
聞いた安隆は、梅の前にも現れる。

[ネタバレ]

あの世では…年に2回、今でいうジャンボ宝くじがある。

一等は、もちろんお金ではない。

一泊二日、地上に帰る権利である。

この権利を当てた、安隆(光石研)は、地上に帰ってきて、
1日目は吟(松井玲奈)を訪れたものの、逃げられて…。

音(二階堂ふみ)とは、ささやかな再会を喜びあい…。

2日目の今日は、豊橋へとやってきました。

しょっちゅう姉妹ケンカを繰り
広げていた吟と音が家を出てからというものの、元々物静かな梅(森七菜)が、更に輪をかけて喋らないので、みつ(薬師丸ひろ子)は、どこかギクシャクしていました。

話が続かないのです。

みつは、物音が聴こえると、職人の岩城(吉原光夫)が来たと言います。

梅は…「いつもと同じだよ。」やっぱり、話が続きません。

そんな母と娘の空気に、安隆も出づらくなってしまいました。

ひとまず、作業場にやってきた安隆。

懐かしい匂いに包まれ、岩城の作った馬具を見つめ、感心していると岩城が出勤してきました。

安隆は2親等以内にしか見えません。

当然、岩城には見えていないはずなのですが…

霊感が強いのでしょうか。

何かを感じ取ったらしい岩城は、おもむろに棒を取ると、その『何か』をめがけて、鋭い眼光を向けます。

「すごいな。こいつ。」思わず、作業場を出ると、そこへタイミング悪くみつが…。

「きゃ~!!え?え~??」「静かに!!」

そう、みつには見えてしまうのです。

みつの悲鳴を聞きつけた岩城が、作業場の外に飛び出しますが、みつは大慌てでその場を取り繕い、家の中へと向かうのでした。

「いい写真選んでくれたなぁ。」自分の遺影を見ることができるなんて、不思議な状況の安隆。

みつは、安隆の話を聞いても、すぐには信じられないという様子です。

「音は、意外とすぐ受け入れてくれたんだがなぁ…。」

「あの子らしいわ(笑)」

「それに、裕一さん!いい男だねぇ!

」「すこ~し頼りないけどね!」

「それそれ、黒みつ!みつの毒舌!なんか、楽しいわ」

「ふふ…。あなただわ!間違いない!」

みつは、よくはわからないものの、目の前にいるのは、間違いなく安隆だと。

何となく状況を受け入れ始めました。

「いざとなると、何を話していいかわからんくなるな。」

「じゃ~踊る?」
みつの伸ばした手を取ると、ひとしきり踊りました!

すこし落ち着いて、ちくわを食べながら、みつは梅の事を話しました。

10日ほど前に、新人賞を取った作家から手紙が梅に届いたこと。

ペンネームを使っていたため、気づかなかったのですが、その人は梅の小さい頃の唯一の友達だったのでした。

梅の小難しい話にも、熱心に付き合ってくれた友達からの手紙。

中には、梅への感謝や励ましであふれていました。

「持つべきものは友達やね!」そんなのんきなことをいう安隆に、みつは笑顔でダメ出しです。

梅は、昔は自分が同い年で、自分が文学のことを教えてあげていた友達が、
日本で一番すごい新人賞を梅よりも先に最年少受賞したのです。

「どう思う?」「友達だろ?嬉しい!」

「私…、安隆さんのそういう所が好き!」みつの言いたいことは、あまり伝わっていないようです…。

「最近は、小説もあまり書いとらんようだし…。

話もろくにせん。正直、お手上げ…。」

「俺…話してみるよ。」「本当?」

こうして安隆は、梅の部屋で帰りを待っていました。

学校から帰ってきた梅を、
ひとまず幽霊らしく出迎えてみます。

「うらめしや~!」「お父さん?」「うらめしや~!」「お父さんでしょう。」「怖くないの?」

「怖くないよ。幽霊なんて、文学ではありふれてる。」

「お前、動じんなぁ!(笑)久しぶり。」

「お帰り。」ひとまず、梅が怖がって逃げ出さなかったことを見届けたみつは、安心してお勝手に戻っていきました。

「どうしたの?いつまでいるの?」

「今日帰る。閻魔様に怒られるからな。」

「そう…。」

「結ちゃんの受賞作読んだか?」

「読んだ。」「どうだ?」

「すごかった。素晴らしかった。まぁ…ただ…」

「ただ?」「ううん。何でもない。」

「梅。自分の弱さを見せたくないんか?幸い、お父さんは、あの世の人だ。明日には、この世にはおらん。お父さんに、自分の正直な気持ち、教えてくれんか?」

「悔しい。どうして最初に褒めた?」

「だって、新人賞だよ!」

「賞とか関係ない!心の底から、結ちゃんの作品認めとるんか?負けを認めるってことは、大切なことだ。負けを受け入れるから、人は成長したり、違うことに挑戦できる。」

梅は、そんなことをいう安隆に尋ねました。

「お父さんは、そういう経験あるん?」

「岩城だ!あいつには、勝てんから、父さんは職人を辞めて、経営に専念した!」

「そっか…。そんなすごいんだ。」

「うちに、ず~っと仕事があるのは、あいつのおかげだ。」

「岩城さん、お母さんのこと好きだよ?再婚するっていったら、辛い?」

「う~ん。お父さんは嬉しい!2人とも大好きだから!」

それを聞いた梅は、やっと笑いました。

「お父さんって…何だろう…いいなぁ!」

梅は、まっすぐな父の言葉を聞いて、理解したような気がしました。

これまで、自分は物事を斜めに見過ぎていたような気がすると。「これからは、まっすぐに生きてみる。
自分とか小説とか。まっすぐ表現してみる!お父さん見習って。」

「そうか?そうか~!」嬉しそうな安隆に、梅は抱きつきました。

「お父さん。ありがとう!」「梅…ごめんなぁ。がんばりん!」

「うん!お父さん…あったかい。」

梅との話を終えた安隆は、帰るといいます。

「ご飯、食べってったらいいのに!」

「食べとったら、あの世に戻れんくなる。」

安隆は、みつに寄り添いました。

「仕事も子どもも大変やったな。」

「ううん。あっという間だった。」

「ありがとう。もっと、お前たちといたいけど…。みんなそれぞれ、幸せを見つけとって、安心した。じゃあな。」

「ありがとう。また、あの世で…ふふふ。」

振り返ると、安隆の姿はもうありませんでした。

みつはこらえていた涙をこぼしました。

安隆は、最後に一言だけ、手紙を岩城に残しました。

”再婚を許す”それを見た岩城は、辺りを見渡しました。

自分には、安隆の姿が見えない。

岩城は、その手紙に自分の気持ちを書きました。”おれは、安隆さんといるおかみさんが好きなんです”
それを見て、安隆はあの世へと帰っていくのでした。

以上、ドラマ「エール」第57話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!

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