朝ドラ「エール」第59話 ふたうらたまきの過去の恋 あらすじ・ネタバレ

ドラマ「エール」第59話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!

[あらすじ]

環は、スカラ座やオペラ座の舞台に立つことを夢見て、パリに留学に来ていた。

ホームパーティーで、画家を
目指す今村嗣人(金子ノブアキ)と出会い、恋に落ちる環。

環は歌手を、嗣人は画家を夢見る日々を送る。

ある日、友人の里子(近衛はな)から、日本人が世界的舞台に立てる最大のチャンスのオペラ「蝶々夫人」
の話を聞いた環は……。

[ネタバレ]

「夢も子どもも2人で育てていきます。彼がいてくれたから、選べた道です。」

妊娠した音(二階堂ふみ)が、やっと掴んだチャンスである椿姫を降板し、音楽学校に退学届を出した時のことです。

一人、態度を変えず向き合ってくれた環(柴咲コウ)は、そんな音の言葉を聞いて、ふと昔のことを思い出しました。

それは、少し昔の春の事でした。

パリに留学し、歌手になる夢に向けて勉強中の
環は友人の里子(近衛はな)に連れられて、ホームパーティーにやってきていました。

まだ、早口のフランス語はうまく聞き取れず、所在なさげにしていると、1つの絵が目に入りました。

思わず見とれていると…。

「どう思う?」一人の男性が声をかけてきました。

「素晴らしいと思います。」「そう…。この絵を描いた人…どんな人だと思う?」

「わかりません。」
「嘘。今、心に浮かんだこと言って。」

「中途半端…。」

「うん。同感だ。名前は?」

「双浦環です。」「フランスへは?」

「オペラ歌手なるため、2ヵ月前に来ました。」

「そうか。僕は、このアパートの住人。今村嗣人。中途半端な画家を目指す男です。」

そういって、環が中途半端と称した絵を指さしました。

「やだ!ごめんなさい。」作者にひどいことを言ってしまったと、環は慌てます。

そこへ、里子がやってきました。「あ…もう自己紹介しちゃった?」

「じゃ~またね。」嗣人が立ち去ると、里子が教えてくれました。

「彼は、サロン・ドントーヌ展で賞を取った、天才画家。今、最も期待される男よ。男前で、家は大金持ち…どうしたの?」

「中途半端な絵だって…言っちゃった。」

環は、自分の暴言を気にしていましたが、遠くから手を振る嗣人を見て、里子は笑いながら言いました。

「気にしてないみたいよ」そんな風に出会った2人が惹かれ合うのに、時間はかかりませんでした。

たくさんの時間を過ごし、一緒に夢や愛を語り合いました。

季節は変わり、夏になりました。

2人は、同じ部屋で朝を迎えるようになっていました。

今日は、嗣人の絵を気に入ってくれた画商の話を聞きに行くといいます。

個展が開けるかもしれないと、嗣人は意気込んでいました。

環はというと…特に進展もなく、学校へ行って、発声練習だといいます。

「もうずっとよ…飽きてきた。」

「基本は大事だから、頑張って!」「うん!」

そんなある日、環は里子と一緒にお茶をしていました

。新しいお菓子を教えてくれた里子。

それは、フランスのリンゴのお菓子『タルトタタン』です。

「このお菓子は、失敗からうまれたの!タタンっていうホテルを経営していた姉妹が、リンゴタルトを作るのに、
生地を敷かずにリンゴだけ焼いちゃったの。」

「あら…。」「でも、もったいないから、姉さんが、えいやってタルト生地を上に乗せて焼いたんだって。で、諦め半分で、焼けたタルトをひっくり返してみたら、
とっても香ばしくて美味しそうなお菓子になってたんですって!

ホテルの定番お菓子になって、今ではフランスを代表するお菓子になったのよ!」

「失敗も無駄ではないってことか!そう思いたいけど…。」

どうやら、環は何か大失敗をしてしまったようです。

そんな環を元気づけるため、『タルトタタン』を里子は紹介したのです。

「自信、無くなっちゃった?ずっと海外生活をしてきた外交官の娘として、はっきり言うわ。
普段の生活でもアジア人は差別されるけど、欧米が作り出した芸術の中で、アジア人が成功するのは、万に一つもない。」

「甘かった…私。」

「ただ、プッチーニって、知ってる?」

里子は、大使館の晩餐会で聞いたというプッチーニ作曲のオペラを教えてくれました。

それは、なんと…。「え?日本が舞台のオペラ!?」

「うん…信じがたいけど。タイトルは…『蝶々夫人』。日本人の女性とアメリカ人の海軍士官の恋の物語なんだって!」

「日本の女性…。誰がやるんだろう。」

「今の予定だと、日本髪の鬘を被って、こっちの人がやるみたいだけど…。似合わないわね」

環は、早速、『蝶々夫人』のレコードを手に入れて、聞きます。

これは、差別されてしまうアジア人が、オペラの世界的な舞台に立てるチャンスかもしれない。

里子も言われ、環自身もそう思っていました。

聴きこんでいるところに、ワインを片手に嗣人が帰ってきました。

嗣人は、大きなチャンスを掴みました。

この個展には、多くの評論家も呼ぶということで、嗣人は大きなプレッシャーに眠れず、絵を描き続けていました。

そんな嗣人に触発された環は、『蝶々夫人』の公演が行われるイタリアに向かいました。

オーディションには、世界各国から歌手が集まっていました。

アジア人の環が、オーディションの列に並ぶと、欧米人からあからさまな嫌味を言われてしまいます。それでも、環は気にしません。しかも…実は…環は…。

「え!?オーディションに押し掛けた!?」

そう、音もびっくりな行動力で環は、『蝶々夫人』のオーディションに、呼ばれもしないのに、飛び込んでいったのです。

追い出されかけた環でしたが、審査員の一人の計らいで、1曲だけ歌わせてもらえることになったのです。

「環ちゃんって…意外と大胆ね…それで、結果は?」

「まだ…。ただ、私は受ける資格もない人だから…。それに…廊下で待つ間、
他の人の歌う声が聞こえてくるじゃない?」

「うん。やっぱり違う?」

「うん。声量が全く違う…。もっとしっかり勉強しないとだめだ。」

「勉強で埋まるかな?ほら…日本人って繊細なことは得意だけど、パワーって面では、どうにもならないこともあるから。」

「そんなことない!頑張ればなんとかなるよ!」

さて、話題は嗣人の個展の事になりました。

頑張っている嗣人に刺激を受け、頑張ろうとしている環に対して、海外育ちではあるものの、一般的な日本人女性の感性を持つ里子は、心配していました。

1か月後に大勝負の個展を控えている嗣人のために、今は自分の事よりも嗣人を支えた方がいいのではないかと。

環は、意味が分からず困惑していると…お店のマスターが注文を取りに来ました。

話の腰を折られた里子がお手洗いに立つと、マスターは言いました。

「君はオペラ歌手を目指しているの?」「はい。」

「芸術を究めるなら、他人に惑わされないことだ。」

「恋人は力にもなります。」

「時にはね。」マスターは意味深な言葉を残して戻っていきました。

そんな中、環が部屋に戻ると、疲れ果てた様子の嗣人が、眠っていました。

しかし、それも目に入らぬほど、環は慌てていました。
環宛てに手紙が届いたのです。

あの『蝶々夫人』のオーディションの結果です。

環が恐る恐る、中を覗くと…「やった~!!!!」思わず叫んでしまいました。その叫び声は、嗣人の眠りを覚ますほどでした。
環は、『蝶々夫人』オーディションで1次審査差を通過したのです!

喜び、抱きしめあう2人でしたが…、嗣人の表情には…一瞬の影が落ちるのでした。

 

以上、ドラマ「エール」第59話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!

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