ドラマ「エール」第69話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!
[あらすじ]
なかなか曲が書けない上に、梅(森七菜)につい正論を言って怒らせてしまい、落ち込んだ五郎(岡部大)。鉄男(中村蒼)のおでん屋で飲み過ぎて酔いつぶれ、裕一(窪田正孝)に連れ
戻される。梅はそんな五郎が気になって仕方がない。久志(山崎育三郎)に相談したら、その気持ちは「恋だよ」と言われる。「心を裸にしてぶつかるしかない」と久志のアドバイスを
受けた梅だったが…。
[ネタバレ]
梅(森七菜)を怒らせてしまい、落ち込んだ五郎(岡部大)は、裕一(窪田正孝)に連れて行ってもらった鉄男(中村蒼)のおでん屋で、ぐでんぐでんに酔っぱらってしまいました。
裕一に抱えられ、何とか帰ってきた五郎。
そんな五郎の対応に追われる古山家のバタバタを梅と華(田中乃愛)は見ていました。
華は、五郎は梅の本を何度も読んでいるから、きっと梅の
事を好きだとおませなことを言います。
その言葉に、梅は、満更でもないような複雑な表情を浮かべました。
そして、酔っ払って眠る五郎に水を持っていてあげたのです。
その気配に気が
付いた五郎は、梅を呼び止めました。
ひとまず水をグイっと飲んだ五郎は言いました。
「僕、梅さんが書いた小説が好きです。特に…お父さんが娘の葛藤を知って気落ちするところ。
すごく共感できて…。
どうして、梅さんは、こんなに人の気持ちがわかるんだろうって…。
感動しました!僕はダメな人間です。居場所なんて、どこにもない。でも、梅さんは違う。
素晴らしい小説を書く才能と人を慈しむ心がある。
もっと…自分を好きになってください。」
それだけ言うと、電池が切れたように倒れ、大きないびきをかいて眠ってしまうのでした。
翌朝、今日も五郎は華姫のお相手です。
縁側でにらめっこをする横で、音(二階堂ふみ)は、洗濯物を干していました。
「お母さんもやって~!」「やだよ~!」笑いながら、音は
五郎に昨日のことを尋ねました。
「昨日は、随分飲んでたね~。」
「すみません。もう…あんな醜態は、今回限りにします。」
「飲みたい時もあるよ!そういう時は、飲んだらいい!」
「先生には、音さんがいるから、強いんですね…。」
「お母さんの方が、怖いからね~」
「な~に~?」音は、華をくすぐり、お尻をペンぺンとしました。
そんな笑い声は、梅の部屋まで
届いて、思わず窓から下を覗きました。
その視線は、五郎に向いていました。
梅は、その時に感じる胸のざわつきの正体がわかりませんでした。
そして、困った挙句に、ある人に会いに
行ったのです。
それは…鉄男のおでん屋…で留守番を任された久志(山崎育三郎)でした。
「で、相談って何?」
「あ…。」「あ!音さんに僕たちのこと反対された?周りは関係ない!
僕たちは、新しいストーリーを…!」
「いや!そうじゃなくて…これ、お返しします。いただく理由がありません。」
突っ返されたブローチに大慌ての久志。今までにそんなことをして
きた女性は一人もいませんでした。
「じゃ、じゃ~…銀座で梅ちゃんの好きなものを買おう!」「いや、2人で会うのは…金輪際ちょっと…。」これもまさかの展開です。
やっと、梅は
相談を切り出せました。
「私、変なんです。」「変?」
「小説さえかければ、もう…ずっと一生一人でいいって思ってて…。
思っとったのに…。あの人の事になると…胸が…こうきゅっと
なって…気になるっていうか…。ほっとけんっていうか…」
「梅ちゃん。それは、恋だよ?」「恋?…そっか…恋か…。」
「一体、どこのどいつ?」思わず、そう尋ねた久志。「実は…」
「やっぱり、いい!いい!聞きたくない!」
「私…どうしたらいいですか?」
「それを僕に聞く??」「だって、久志さん詳しいんでしょう??」
確かに、音や裕一に相談するよりは、
的確な恋の悩み相談に乗ってくれそうです。
「経験豊富なんでしょう?」「まぁ…豊富ではあるんだけれども…。でもね…。」
「他に頼れる人がおらん…。ねぇ、私、どうしたらいい?」
一方、裕一のお使いでコロンブスレコードを訪れた五郎は、廿日市(古田新太)から、裕一へ届ける新しい歌詞を渡されていました。
「絶対、落とすなよ!…で、どうなのお前は。
大先生の下で、何か学べたの?」「あ…。」
「いいか?この世界は、才能がすべてだ。1に才能、2に才能…。技術は学べても、才能はそうはいかない。才能がなければ食っていけないぞ。」
その言葉は、今の五郎には、ぐっさりと刺さるものでした。
歌詞を届けた五郎は、裕一に尋ねました。
「僕って…才能ないんですかね…。」
裕一は、そんなことはないと言ってくれていましたが…。
態度を見れば…それが嘘であることくらいは、五郎にもわかりました。
近所の神社の石段でうずくまっていると、梅が声をかけました。五郎は、今日の出来事を梅に話しました。「才能か…。」
「努力しても、所詮…自分はダメなんだって。」
「ねぇ?五郎さんは、本気で音楽で身を立てたいの?」
「え?」突然の梅の問いに、五郎は言葉を詰まらせます。
「『わたし達の急務は、
ただただ眼前の太陽を追ひかけることではなく、自分等の内に高く太陽をかかげることだ。』
島崎藤村先生の言葉。大事なのは、五郎さんがどう生きたいかってことだと思う。」
「どう生きたいか…。」
「私だって、自分に才能があるかなんてわかんないよ?でも、文学は私の太陽なの。人から才能がないって言われてもいい!五郎さんの太陽って何?」
「それは…。」
「大丈夫。五郎さんは、ダメな人なんかじゃない。…ダメなだけの人…好きにならんもん。」
突然、降ってきた言葉に五郎は、驚きを隠せませんでした。
「私…五郎さんのことが…好き。先…帰る!!」
その夜、鉄男のおでん屋では、アプローチしていた相手から恋の相談をされた久志が軽く飲んだくれていました。
でも、あんなに素直に頼られては、アドバイスをせざる得なかった…お人好しな久志です。
「で、梅ちゃんのお相手ってってのは誰なんだ?」
「予想が外れてることを祈る…。」
「え?知ってるの?だれ?」「お前…気づいてないのか?」裕一は、さっぱり気づいていませんでした。
「恐るべき鈍感さ!そういうところ、ほんと変わんないな。」
「こんばんは!」そこへ、ご機嫌な声の藤丸(井上希美)がやってきました。
何と…梅に振られたプリンス・久志は、不死鳥のごとく
立ち直り、藤丸とデートなのでした。「じゃ!」「え?誰なの??」
裕一は、結局、梅の恋する相手が、誰なのかわからぬままでした。店に2人残された裕一と鉄男。鉄男は気づいていました。
裕一が、ずっと悩んでいることに。
「裕一。おめぇもよ。いつまでもうじうじしてねぇで、はっきり言ってやったらどうだ?」「え?何が?」「ごまかすなぁ?このずくだれが。」「懐かしいね。」
その夜は、裕一も五郎も眠れぬ夜を過ごしていました。
翌朝、朝食の雰囲気は、何やら気まずい空気。五郎に『好き』といった梅。梅に『好き』と言われたものの、才能がないと思う自分に悩む五郎。
そして…五郎に『才能がない』と告げなくてはと悩む裕一。
いつもはお代わりをする五郎が、今朝はいらないと言います。
そして、裕一に言いました。「先生、食べ終わったら…お話があります。」
裕一も神妙な面持ちでした。
食事の後、作業部屋で向かい合った裕一と五郎。五郎は、『御詫状』を差し出して、言いました。
「先生、僕には才能がないんでしょう?」「も…申し訳ない。」
「先生が謝ることじゃありません。先生のそばにいて…骨身に沁みました。突然、おしかけてきた僕を受け入れてくれて…。ありがとうございました。子どもの頃に売られて、居場所のない
僕にとって、ここは…初めて…心から安らげる場所でした。音さんにも、華ちゃんにも…優しくしていただいて…。」
「五郎くん!!!次の道がみつかるまで、ここにいていいんだよ!」
「ダメです!これ以上、皆さんに、ご迷惑をおかけできません。」
五郎の言葉に、音楽とは訣別するつもりの強い決意を感じました。
「五郎くん。困ったら、いつでも…いつでも来ていいんだからね!」
これが、裕一の精一杯でした。
こうして、短いお弟子さん生活を終えた五郎。
その旅立ちに、音も華も涙をこぼしていました。華の涙に後ろ髪をひかれながら、五郎は古山家を後にしました。
あの『好き』以来、きちんと話もできなかった梅と五郎。梅は、1人密かに涙をこぼすのでした…。
以上、ドラマ「エール」第69話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!
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