ドラマ「エール」第71話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!
[あらすじ]
昭和12年。日中戦争が起こって、日本は次第に戦時体制となりつつあったが、まだ国民の生活に大きな影響はなく、裕一(窪田正孝)たちも以前と変わらない暮らしをしていた。
ある日、
裕一は新聞の公募で入選した「露営の歌」の歌詞を見かけて、あっという間に曲を書きあげる。
久志(山崎育三郎)の歌で売り出されたこの曲は、国民の心をとらえて出征する兵士の
見送りに歌われるようになり、大ヒットする。
[ネタバレ]
古山家が、近所を歩いていると、兵隊を見送る声が路地から聞こえてきました。
「何してるの?」娘の華(田中乃愛)が尋ねます。
「あの人はね、お国のために戦いに行くんだよ。立派だね。」
裕一(窪田正孝)は言いました。
「お父さんはいかないの?」「どうだろう…。戦争…いつまで続くのかな。」
裕一は、家族を残して戦地へ行くことへの、漠然とした不安を抱いていました。
さて、今日も華を溺愛する裕一は、華のお習字をする姿をビデオに撮っていました。
華が習字を終え、手を洗いに行くと、その下敷きにしていた新聞を片付け始めると…裕一はその新聞の一つの
記事に目を止めました。
『露営の歌』それは、出征していく人のための歌でした。
裕一は、家族を残していくこと…残された家族を思い、あっというまに曲を書き上げました。
それを急いで廿日市(古田新太)に渡そうと、コロンブスレコードへ向かいました。
「え?その先生もダメなの?何だよ~急いで曲作んないといけないのに!!」
廿日市が、秘書の杉山(加弥乃)に
ぶつぶつと文句を言っていました。
「あ…あの~…。」「あ~!もう君でいいや!」「え?」
「急いで作んないといけない曲があるんだけどさ、作曲家が捕まんないのよ!」
廿日市に無茶ぶりを
される…そう思った裕一でしたが、ここはぐっとこらえて尋ねます。「し…詩はできてるんですか?」「うん!これ。」そういって、廿日市が渡してきたのは…。
「え?これ?」
裕一は、自分が持ってきた曲を差し出しました。
そう、その急いで作らなくてはいけない曲は、『露営の歌』だったのです!
「え?なんで?」「いや…新聞で見つけて…読んでたら自然とメロディーが
浮かんできて…。」
「何よ~やる気出してきたじゃない」
廿日市が言うには、今の日本は、とにもかくにも。
『国威高揚』『忠君愛国』この2つが大事だと言います。早速裕一の楽譜を見た廿日市。
「え?これ短調?暗くない?」そんなことを言って、ダメ出しをする廿日市でしたが、杉山は一気に曲に弾きこまれていました。
「これ、いいと思います。」「え?そう?ま~…B面だしな…。
時間もないしな…これでいくか!」
まさかの、奇跡の一発OK!
「あとは、歌い手をどうするかだなぁ…。」
「寅田熊次郎が空いています。」「い、嫌だ!!」
「あとは…研修生の佐藤久志」
「いいと思います!」「……まぁ…いいか。B面だし。」
こうして、意図せず裕一と久志のタッグが決まりました!
そして、国民の心を捉えたのは、A面の明るい曲ではなく、哀愁を帯びた短調のB面『露営の歌』だったのです。
勝って来るぞと 勇ましく
ちかって故郷(くに)を 出たからは
手柄たてずに 死なりょうか
進軍ラッパ 聴くたびに
瞼に浮かぶ 旗の波
土も草木も 火と燃える
果てなき曠野 踏みわけて
進む日の丸 鉄兜
馬のたてがみ なでながら
明日(あす)の命を 誰が知る
弾丸(たま)もタンクも 銃剣も
しばし露営の 草まくら
夢に出てきた 父上に
死んで還(かえ)れと 励まされ
醒(さ)めて睨むは 敵の空
思えば今日の 戦闘(たたかい)に
朱(あけ)に染まって にっこりと
笑って死んだ 戦友が
天皇陛下 万歳と
残した声が 忘らりょか
戦(いくさ)する身は かねてから
捨てる覚悟で いるものを
ないてくれるな 草の虫
東洋平和の ためならば
なんの命が 惜しかろか
『露営の歌』は、出征する兵士を見送りに歌われるようになり、爆発的な大ヒット。
この曲がきっかけとなり、裕一は時代の波に飲み込まれていくことになるのです…。
さて、ある日のことです。
突然、廿日市が裕一の家にやってきました。
これは、青天の霹靂すぎる出来事です。
だって、売れない作曲家にひとかけらの興味も持たない廿日市が、呼びつけるのではなく…わざわざ御自ら
出向いてきたのですから…。
「あ、娘さんかな~?かわいいでしゅね~。」
華は、猫なで声の廿日市に、警戒心丸出しなのでした…。
「実は…先生。『露営の歌』50万枚突破です。」「…5!?」
「50万!?」「え?そんなにですか?」「いやいや、まだまだ伸びますよ!まぁ、未曾有の大ヒットですよ~!まぁ、古山先生はいつかこうなると思ってましたけど~!」
「…先生?」
華麗なまでの手のひら返しに、ぐうの音も出ません。
しかも、この未曾有の大ヒットに気を良くした廿日市は、依頼の電話をかけるために、古山家の電話の架設工事まで手配してくれたのでした。
ついに電話のひかれた古山家…音(二階堂ふみ)は自分が知る電話のひかれている家に電話をかけました。
姉の吟(松井玲奈)の家です。
ひとしきり話をして、夕飯時だからと電話を切った吟。
その姿を見ていた夫の智彦(奥野瑛太)。
そして、裕一の作った『露営の歌』の広告が載っている新聞記事を見ながら、この曲の大ヒットで古山家に電話が引かれたことを話すのでした。
『露営の歌』の大ヒットから1年が経ちました。
外出していた音と華が家に帰ると、裕一が二人を作業場に呼びました。
わけのわからぬまま、そこへ向かうと…。
「じゃん!」裕一が、布を取り去ると…
そこには、1台のオルガンが!
大喜びの音と華。裕一は、せっかくの『露営の歌』の大ヒットを記念して、音と華に何か贈りたいと考え、どうせなら、みんなで楽しめるものにしようと、奮発して
オルガンの購入を決めたのでした。
それからというもの、華は自慢のオルガンを色んな人に見せたくて仕様がありません。
バンブーの恵(仲里依紗)を筆頭に、学校のお友達も家に呼んでいました。
恵は、オルガンが入ったことで、音の音楽活動も再開かと尋ねますが…。
音は、まだ小さい華を思うとレッスンに通うのは難しいと言います。
しかし、恵の後にやってきた、華のお友達と楽しく
歌っている時に…ふと音はひらめきました。
「音楽教室?」「そう、近所の子ども達に、歌を教えてあげようと思ってるみたい。」
裕一は、鉄男(中村蒼)のおでん屋で、音のひらめきを話していました。
裕一は、子ども達と歌う音の表情を見て、それは、それは、嬉しそうでした。
その後ろで、興味無さげにしていた華の姿は知りませんが…「いつか、音の夢も叶えてあげたいな…。」
「できるさ。
久志だって、叶えたもんな。」
「最近、久志来てる?」「ご無沙汰だな。」『露営の歌』以来、超売れっ子の裕一と久志。今日も久志は録音が入ってしまい、一緒には来られませんでした。
鉄男は、どんどん先に行ってしまう裕一と久志の背中が見えなくなってしまうような気持でいました。
細々と詩を書いて、レコードになったものもありましたが、売れ行きは…。
裕一は、久志が
言っていた言葉を真似します。
「人にはそれぞれ花開く最適な時期がある」
「似てねぇ(笑)…来んのかねぇ…そんな日が…」
鉄男は、励まそうとしてくれる裕一の気持ちに笑顔をこぼしつつも、
寂しげな表情を浮かべるのでした。
さて、その夜の事です。音楽教室のチラシを意気揚々と作り、裕一に見せていた時、突然電話が鳴りました。相手は、吟でした。
用件は…『裕一が家にいる日に
行きたい。』というものでした。
予定を合わせ、吟は古山家を訪れました。何と…夫の智彦も一緒に。
「本日は、古山さんにお話があってまいりました!」
一体、どんな用件なのでしょうか…。
以上、ドラマ「エール」第71話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!
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