ドラマ「エール」第80話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!
[あらすじ]
音楽挺身隊の活動に取り組んでいた音は、戦争が激しくなっていくにつれ、戦争に協力していくことへの疑問を抱き始める。
一方、鉄男が木枯をつれて、一緒に飲もうと突然やって来る。
久しぶりに裕一たちは楽しい時を過ごすが、鉄男や木枯は、今の世の中の空気が合わず、創作から離れていると話す。
裕一は戦争の今、やれることをやるしかないのではないかと話す。
[ネタバレ]
「合唱?」「うん、慰問先の方々も一緒に歌ったら楽しいんじゃないかなぁって思って。」
「いいかもしれません。戦意高揚のためにも。」
突然のひらめきでしたが、潔子(清水葉月)や
蓮沼(河井青葉)は、賛成してくれました。
「そうか…音さん、音楽教えてたって言ってたもんね!」
「じゃ~、古山さん選曲してくださる?」歌を聴いてくれる人、一緒に歌う仲間の反応に、
慰問への手ごたえを感じていました。
すっかり大忙しになった母を見て、華(根本真陽)は裕一(窪田正孝)に言いました。
「お母さん、マグロみたいだね。」「マグロ?」「マグロってね、寝てる時も泳いでるんだって。」
「確かに…お母さんがじっとしてるとこ見たことないかも。」さて、そんな夜のことです。
突然、鉄男(中村蒼)がやってきました。
「悪ぃなこんな時間に。おでん屋やってた頃に買っておいた酒がでてきたから、誰かと飲みてぇと思って。」
「お!」「いいんですか?裕一さん、弱いですよ?」
「大丈夫、ザルみてぇな人も連れてきたから(笑)」そういって、鉄男の背後から現れたのは…。
「久しぶり!」「木枯くん!」コロンブスレコードに裕一と
同期で入った木枯(野田洋次郎)でした。
久しぶりの再会に、お酒も進みます。
「今は、さっぱりだ。全然書いてないし。」
「どうして?」「書いても通らないんだよ。
『おまえの曲は軟弱だ!もっと世の中の
空気に合わせろ!』だってさ。でも、俺、そういうの無理だし。」
「それで正解!木枯さんの個性、無理に曲げる必要なんてないですよ。」
「うんそうだね!その方が木枯くんらしいよ!」
「俺も、正直…今の音楽業界には、違和感ある…。戦意高揚、忠実愛国…そればっかしじゃつまんねぇし。やりがいもねぇしな。だから、一旦作詞から離れてみることにしたんだ。」
今の時代に合わせにくい…
そんな息苦しさを木枯や鉄男は感じていました。
「裕一は、たいしたもんだよ。求められてる音楽を、質を落とすことなく、次々に生み出して。」
「僕はね、ただ…お国のために頑張ってる人を応援したいだけ!
それが、今の僕にできるたった一つのできることだからね!」
「まじめだね(笑)」
そんな楽しいお酒は、あっという間に回り、鉄男も裕一もすっかり夢の中。
身支度を整えた木枯は、裕一の肩に手を置き、つぶやきました。
「頑張れよ。」そして、居間に声をかけ、お暇することにしたようです。
「これが待ってるんで。」
木枯の小指を立てる仕草を見て…「まぁ(笑)」玄関先で、木枯は言いました。
「変わんないですね。裕一は。
まっすぐで、純粋で。利用されなきゃいいけど…。」
木枯は、裕一のまじめさ・純粋さが、いいように利用されてしまうことに心配していました。
そして、それで傷つかないかと心配していました。
翌日、『喫茶・竹』に集まった面々は、新しいメニューが披露されていました。「うどんかん!寒天の中にうどんが入ってるんだ!」「怖い…。」見た目も中々シビアなようです。華の一言に、肩を
落とす保(野間口徹)と恵(仲里依紗)。
そして、寂しい出来事が…。「実はね、この店、一旦閉めようと思ってるんだ…。」「この人ね、近くの工場で働くことになったの。勤労動員ってやつ。」
「代用コーヒーなんて、コーヒーじゃないし…。そうなると、もはや喫茶店じゃないしね…。」
そう、寂しげに言う保は、ラジオをつけてみますが…ラジオから流れてくるのは、戦争のニュースばかり…。
保は、そっとラジオを消しました。
「そうだ、裕一くん!ラジオ聞いてるよ!また戦果上げるたびに、放送局に呼び出されてるの??」
「今は、戦意高揚の曲が…求められてますからね!」
そんな裕一を見て、鉄男はぽつりとつぶやきます。
「まぁ…大本営発表と…実際の戦局は、だいぶ違うみてぇだけどな…。」
「え?でも…局に来る軍の人は…。」「そりゃ…軍人はそういうだろ。」
「で…でも、新聞社も同じ報道してるよね?事実違うなら、何でそれを…」
「そんなに簡単じゃねぇんだよ!こっちだってほんと…。」
その時、お店の扉があきました。
鉄男は、他のお客さんが入ってくるのを見て、口をつぐみました。
裕一は、ラジオ局で会う軍人の言葉と、取材をしている鉄男の言葉の間で揺れるのでした。
さて、そんなある日、音楽挺身隊では、慰問先の人と合唱をするという案を神林(円城寺あや)に許可を取りに来ました。
しかし、『合唱』と聞いた途端、神林の眉頭が寄りました。
そして、選曲された曲を見て、更に表情を険しくします。
「これは、どういう意図で選曲したのですか?」「私が、選曲しました。みんなで歌いやすく、心豊かになれる曲をと思って。」
「何をなまぬるいことを!いいですか?我々は、使命は、軍需産業に従事する人たちの士気を高め、日本の勝利に貢献することです!音楽は軍需品なんですよ!」
「軍需品?」
「今は、芸術だの楽しみなどとのんきなことを言ってる
時世ではありません!必要なは決戦意識と戦力の増強!戦争の役に立たない音楽などいらないのです!それがわからないのですか?」
神林の有無を言わさぬ勢いに、全員圧倒されていました。
ただ一人を除いては。
「よくわかりません。音楽は…音楽だと思います。その音楽を聴いて、何を思うかは人それぞれで…」「あなたは何のために、ここに来たのですか?」
「歌を聴いてくれた人たちに、笑顔になっていただくためです。」
「話になりませんね。おかえりなさい。挺身隊に非国民は必要ありません。」
がっくり肩を落として帰ってきて、庭の畑を手入れする妻を見て、裕一はお茶を入れました。
「どうしたの?」
「神林先生に非国民と言われてしまって。やっぱり、応えるね。
でも…みんなが同じ考えじゃなくちゃだめなのかな…。
そうじゃない人はいらないっていう世の中は…私は嫌。
もちろん…私も自分の国は好き…。
でも、何よりもまず…家族や友達…周りの人たちに幸せでいてほしい。それって…自分勝手なことなのかしら…。」
「でも、こうなってしまった以上…。この国に生きる人間として…できることをやっていくしかないんじゃないのかな…。」
「ごめんください!」突然、玄関から聞きなれぬ声が聞こえてきました。
「はい?」「古山裕一さんですか?」
「はい。」「おめでとうございます。召集令状です。」裕一宛に届いた召集令状…。
その真っ赤な紙に、時間が止まったように感じるのでした。
以上、ドラマ「エール」第80話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!
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