「テセウスの船」は竹内涼真(田村心)演じるドラマである。田村は生まれながらにして
大量殺人事件の犯人の息子として迫害を受けながら生きていた。平成元年に起きた小学生
21人を殺害したとして父の佐野文吾(鈴木亮平)は逮捕され、その事件の真相を巡って物語は
始まる。冤罪の可能性を拭えない田村は事件に迫るため今は閉校となった音臼小学校を訪
れる。そこで突然の吹雪に見舞われ当時の事件のあった学校へとタイムスリップしてしま
う。戸惑いながらも過去に戻ったことを悟った田村は真相の究明と父の犯した過ち、事件
の前後で起きた不可解な事件を事前に止めようとバッグに入れていた古い新聞記事を見な
がら未然に防ぐ行動をしていく。そこでは過去の母や警察官である父、姉、兄と再会を果
たす。父に対しては嫌悪感を持ちながら、母に対しては新鮮な気持ちで接する田村。まだ
生まれてない田村は未来を変え、真実を知るために究明していく。
なお、原作とドラマでは「犯人」が異なるということらしいので原作での犯人、車椅子の男
は犯人ではないと仮定します。
[犯人洞察]
「テセウスの船」に登場する人物を紹介しながら洞察していきます。
[2020年の人物]
田村心(竹内涼真)
「テセウスの船」の主人公。父(佐野)が犯した大量殺人の汚名を受けながら殺人犯の
息子として細々と暮らす。学校の先生になるのが夢だったが「殺人犯の息子」というレ
ッテルのせいで夢かなわず。31年前に起きた事件の真相を究明するべく過去にタイムス
リップする。
田村由紀(上野樹里)
田村心の最愛の妻。31年前の事件について父は冤罪だと思っており新聞などで情報を収
集している。出産と同時に妊娠中毒症から命を落としてしまうが、亡くなる前に心に真
相を究明してほしいと懇願する。
佐野和子(榮倉奈々)
田村心の母。心同様30年前の事件を受けて細々と暮らしている。当時の事件については
あまり触れたがらない。
田村鈴(貫地谷しほり)
田村心の姉。幼いころに転倒してうけたアザが顔に残っている。
佐野文吾(鈴木亮平)
田村心の父。職業は警察官。30年前の大量殺人事件の犯人とされているが冤罪を主張し
続けている。当時は家族や村人に愛される警察官だった。タイムスリップしてきた心に
対し不信感を持つ。
車椅子の男(安藤政信)
音臼村に住んでいる、鈴によりそう車椅子のミステリアスな男。
[1989年の人物]長谷川翼(竜星涼)
音臼村の新聞配達員。
佐々木紀子(芦名星)
長谷川翼の婚約者でメッキ工場でパート勤務している。
田中正志(せいや 霜降り明星)
父親の介護の為音臼村に通う青年。
徳本卓也(今野浩喜)
農業を営む口数が少ない青年。
井沢健次(六平直政)
陽気な性格で村のまとめ役。
石坂秀夫(笹野高史)
音臼小学校の校長。
1989年の音臼小学校で起きた連続殺人事件の犯人ですが、犯人として捕まった元警察官の佐野文吾は30年
経っても冤罪を主張し続けていることから真犯人がいる可能性があると推測できます。犯行は21人の小学
生を殺傷していることから偶然を装った犯行、突発的な犯行といえず極めて計画的であったと考えられま
す。とすれば地理にも詳しい地元、音臼村に関わる人物であると考えられます。また佐野文吾が冤罪だと
すれば犯人に仕立てられたと考えるのが自然でかつ佐野文吾が邪魔、もしくは憎んでいる人物ではないか
と考えられます。当時佐野は「村人に愛される警官」であったことから関係の薄いまたは憎んでないであ
ろう人物を除外すると、小学校の校長、井沢、長谷川、佐々木、は犯人ではない気がします。では、残っ
た人物の徳本、田中、と佐野の相関関係を見ていくことにします。まず、父親の介護の為、音臼村に通う
田中ですが、目的意識をしっかり持って音臼村に出入りしている事から佐野に恨みをもつことがなさそう
です。以外に外部からの犯行とも考えましたが計画を練るタイミングなどを考えると時間もなさそうです
し、佐野との関係性も薄いと思われますので除外します。そして最後に残った徳本ですが、見た目と口数
の少なさから見るからに怪しさを出しています(笑)農業を営み地域に密着していることから地理にも詳し
いと思われますし、犯行を行う時間は十分にあったと考えられます。では佐野との関係性の前にまず小学
生を殺害するに至った動機を考えると、毎日音臼小学校の児童から畑を荒らされ困っていた、小学生に嫌
がらせを受けていた、小学校、もしくは校長に恨みがあったなど挙げればキリがないくらい出てきます。
さらには、このドラマの中ではそんな記述はどこにもありませんでした。動機がないのなら佐野との関係
性を調べても薄いと思われます。なので徳本も犯人ではないと考えられます。ということは犯人はそれ以
外の人物であると思われます。ではそれ以外の人物でいうと田村心、田村由紀、佐野和子、田村鈴、佐野
文吾、が挙げられます。田村心、田村由紀は生まれていないので除外。佐野文吾も冤罪を主張しているこ
とから除外すると、怪しいのは母の佐野和子、姉の田村鈴の身内による犯行ではないかと考えられます。
2020年の音臼小学校で起きた当時に2人とも存在していたのでしょうか?母と姉はすでに存在してます。
では母と姉は連続殺人を行いさらに父に対して恨みをもっていたのか?調べてみると、まず母親の佐野和
子ですが、児童を殺害する動機と夫に対する恨みは見当たりませんでした。反対に父を諭す程の肝っ玉か
あちゃんです。そんな人が事件を起こすとは考えられません。始めは自分の代わりに罪を被ってくれたか
ら父を30年間庇い続けているのかとも思いましたが、佐野文吾は冤罪を主張していることから矛盾します。
なので犯人ではないと思われます。では姉の田村鈴はどうでしょう?顔にアザがありそれは幼少の時に転
んでできた傷です。原因が父にあるとするなら恨む可能性もあります。しかし、身内ということで父親が
庇ったとして身代わりで服役しているとしても30年間冤罪を主張していることから犯行を行った可能性は
薄そうですが…。ここで新たに事件を整理してみると、21人小学生殺害は毒入りのオレンジジュースに混入し
ていた、学校関係者でないと校内に持ち込むのは難しい、という事は「学校関係者」である可能性があります。
毒の入手経路で可能なのは農業を営む徳本卓也、メッキ工場で働く佐々木紀子の2人。結論として計画性と
大掛かりな犯行からこの事件は単独犯ではなく誰かと誰かが共謀して起きた事件と思われます。ずばり犯人は
「田村鈴」と「佐々木紀子」の2人だと思われます。田村鈴は学校に容易に入ることができて毒を混入、持込
むことが可能。殺人の動機は「タイムスリップしてきた田村心先生を独占したかったから」。佐々木紀子
の婚約者であった長谷川翼は子供たちに人気でお菓子をあげたり信用もあつい人間でしたが、殺害を計画
していた佐々木紀子の思惑で行動していたとしたらつじつまは合います。ところが事件を事前に知っている
田村心が表れたことによりばれることを恐れた佐々木は翼を殺してしまう。または子供たちに人気の翼に嫉妬
して計画を思いつくが先に翼が何者かによって殺されてしまうが、計画を止められなかったのかもしれません。
どちらにせよ事件には関わっていそうですね。この事件を解く鍵は、佐野文吾が30年間冤罪を主張している
のになぜ捕まったのかというところにある気がします。冤罪を主張し続ける理由と、捕まらなければなら
なかった理由…そこを考えれば自ずと犯人は見えてきそうです。まだ登場してない車椅子の男の過去も気に
なりますけどね。
以上が「テセウスの船」の犯人考察でした!
テセウスの船 第1話 父は犯人なんかじゃない あらすじ・ネタバレ
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