ドラマ「野ブタ。をプロデュース」7話のあらすじ、ネタバレを紹介します!
[あらすじ]
信子に恋心を抱いた彰は信子を独占したいという想いから人気者にプロデュースする作戦を止めたいと申し出る。
修二は彰の申し出に苛立ちを感じながらも受け入れざるを得ない。
そんな中、信子は唯一、出来た友人の蒼井かすみによる誘いで放送部へ入部。
信子と少しでも一緒にいたい彰も又、放送部へ入部することに。
そして、彰は信子への抑えられぬ思いのために、ある、とんでもない行動を取ってしまう…。
修二はというと、クラスメイトと適当に遊びながら適当に距離を置くという元の生活に戻るが、日々の生活にぽっかり穴が空いたような空虚感がぬぐえなかった。
さらに、まり子から、自分との関係をはっきりさせてくれ、本当の気持ちを教えてくれ、と問い詰められる…。
そんな折、信子が『私の好きなもの』をテーマに映像作品を募集するコンクール作品を撮影することになり、3人が久しぶりに行動をともにすることになるが、そこにまた陰湿ないたずらが発生し・・・。
[ネタバレ]
「人の心の中、っていうか、あいつの心の中は、俺の想像をはるかに超えていた。」彰(山下智久)が信子(堀北真希)を好きだと言ったこと、プロデュースを止めたいと言ったことに戸惑う修二(亀梨和也)。
その日の朝、修二は彰のいる下宿先の屋上を見上げていた。彰が気付くと、修二はいつも彰がするように、手でキツネを作り「コン…コン」と挨拶を送る。
彰も戸惑いながら、「チュ!コンコン!」と返した。
「何であいついるのよーん。…メッチャ怒ってる…。」部屋に上がりこみ、修二が彰に言う。
「もう一度確認する。お前は本当に野ブタ。のプロデュース止めんだな。」「…だな。」
「じゃあ何?結局お前は、野ブタ。を、どうしたいの?」「どうって…。」信子がキツネのポーズを
作り微笑む姿を想像し、にやける彰!
「じゃあ何、コクって、なぁ、動物園にでも一緒にデート行きたいってわけ?」
「…それもしたいけど、でも一番したいのは…言っちゃっていいのかな。結婚!ハズカシー!!」彰の発言に唖然とする修二。
「やっぱり、こいつは俺の想像をはるかに超えていた。」
信子は蒼井かすみ(柊 瑠美)に放送部に誘われたと二人に打ち明ける。
「いいじゃん。人間関係とか広がるし。」と修二。
「クラブ活動なんて面白くねーだっちゃ。メンドクセーよ、人間関係。」彰が言いかけるのを修二が遮る。
「ちょうど、いいと思うよ。いや俺もさ、ちょうど、プロデュース、休もうかなーと思って。」
「…な、なんで…。」暗くなる信子。
「野ブタ。もさ、友達が出来たことだし、俺たちと一緒にいても、いつまでも自立しないんじゃないか、な。」
「うん。」彰も頷く。「大丈夫!相談とかいつも通り、乗るしさ。いたずらした犯人、ゼッテー捕まえるし。」「るし。」暗い表情なままの信子。
「お前何不安そうな顔してんの?」信子が顔を上げ修二を見る。
「大丈夫!な、大丈夫。」「なんか…寂しくなるね。」
「お前何言ってんの?同じクラスじゃん。毎日会えんだ、な。」
「あ!俺も放送部はいろ!修ニも入る?」「いや何の為に?」
「…よし!ア・ア。
アボカド青いなあいうえお!愛と勇気だけが友達さ!セイ!」信子にふる彰。「…」「アボカド青いなあいうえお!」「…アボカド、青いな、あいうえお。」「はい、愛と、勇気だけが友達さ!はい!」修二は二人の側からそっと離れていった。
「というわけで、野ブタ。のプロデュース作戦は、本日をもって、終了します。」
「こんにち月・火・水・木・金!」「どぉぉぉぉぉぉ!」男子たちが答える。
「ロングバージョン!」
いつもよりテンション高めに教室に入り挨拶を交わす修ニ。
そんな様子を伺うような彰と信子。友達の輪の中に入っても、修ニはどこか空しかった。信子を見つめながら、三人で行動してきた日々をつい思い出す。
「もう三人で何かすることって・・・ないんだ。」
信子と目が合い、修ニはそっと視線を外し、今度は彰を見る。彰は自分のことを見ていた。修ニは彰からもそっと視線を外す。放送部に入部した彰と信子。彰は放送室の窓から、クラスメートと下校していく修ニの笑顔を寂しそうに見つめた。
学校の帰り、友達とカラオケに寄る修ニ。だが彼の心は少しも晴れず。彼はそこにただいるだけだった。「つまんねーな…。
カラオケって、こんなにつまんなかったっけ…。」
帰り道、修ニは夜空に浮かぶ月を見上げた。放送部の仕事を終え一緒に帰る彰と信子。彰が部室でボーッとしている間に、明日、ランチタイムで流すVTRを取りに
行くことに決まっていた。しかも信子がリポーター、彰が助監督。
「ほんとに、何も聞いてなかったんだね…。」と信子。「うそ…。」彰はただ驚くばかり。
=桐谷家=
「よし!じゃあこの中で一番無理なことを言った人が、このメロンを食べる権利があることにしよう!この中で一番すんごい駄々をこねた人が勝ち!」4つに切り分けたメロン。余った一つを前に父・悟(宇梶剛士)が提案する。
弟・ 浩二(中島裕翔)が一番手。「よし!エーイ!何でワタナベより、背が低いんだ!」クッションに八つ当たり「ワタナベって女だよ。」修ニが父に言う。
「志、低いな、お前。」と父が笑う。
「よし、じゃあ修ニ、お前も駄々こねてみろ。」
「俺?いいよ。メロンとかいらないもん。」「そういえばお前子供の頃から駄々こねたことないよなぁ。」「へー。そうなんだぁ。」「なんだか知らないけどやたら聞き分けのいい子でさ。
ん?じゃあ俺やっていい?」「やんの?」「みたい!」悟、クッションにジャンプ!「ほんとは会社なんて行きたくないんだよーっ!部長なんか大っ嫌いだーーっ!」「駄々をこねる…ねぇ…。」
部屋に戻り、修ニは考える。そしてベッドに横になり、じたばたしてみる。
「嘘をつくのは苦しいよ。なんかしんねーけど苦しいよ。…ほんっとに苦しいよ。」心の内に閉まっていた気持ちを呟いた。
翌日。放送部のリポーターとしてマイクを握りカメラの前に立つ信子。蕎麦屋を取材する信子たち放送部。窓ガラスの向こうから覗き騒ぐ小学生を静かにさせようと、彰、「ちょっと!野ブタ。、ビーーーム!」…効果はゼロ。
友達とボーリング場にやってきた修ニ。相変わらず浮かない様子の修ニは、友達のタニ(大東俊介)に「いつもの修ニと違う。気合入れていこうぜ!」と言われてしまう。「いつもの俺って、どんなだっけ…。」友達が出したストライクに歓声をあげガッツポーズ。
ハイタッチしてみせる修ニ。「…って、感じだっけ…。」昼休みの教室。
ランチタイム放送に信子が登場し、クラスは大騒ぎ。「あいつちゃんとしゃべれんの?」バンドー(水田芙美子)たちも興味津々。
修ニが優しい表情で信子の放送を見守る。「ねーなんか小谷さん向き方可愛いよねー!」「可愛いよねー!」女子たちの言葉に思わず反応する修ニ。信子がコケてもむせても、クラスからは「可愛い!」と声が上がった。まり子が修ニを呼びにやってきた。
「今コタニが出てるんだよ、コタニ!」クラスの男子たちに一緒に見ようと声をかけられ、笑顔を見せるまり子。「これ終わってからでもいい?」テレビに夢中な修ニを寂しそうに見つめるまり子。放送が終わり、信子に拍手を送る彰、そして放送部員。
クラスでも大盛況だった。修ニもみんなと一緒に拍手を送る。まり子はそんな修ニの背中を見つめ…。放送部の前で足を止める修ニ。その頃、信子を見つめていた彰は部室でカメラの手入れをする信子に歩み寄る。「野ブタ。」「うん?」
「俺さ…す、、、水族館楽しかったねー。す、す、…」コンコン!と窓ガラスを叩く人の影。
「す…すうじ!」彰がキツネを作って返す。「邪魔、だった?」「全然邪魔じゃない!」
「どう?クラブ活動の方はさ。」
「うん。なんとか。」と信子。「…あ!蕎麦屋見たよ!蕎麦屋。面白かった!クラスの連中もさ、最後の方になってみんな拍手とかしちゃって。なんかあれ見せてあげたかったなーと思ってさ。うん。それだけ伝えたかったから。」
「じゃあもう、お帰り。」と彰。「うん。じゃあね。」「出口はそちらですから、ハイ!」「あ、あのさ。」信子が修二に話しかける。「うん?」「今度、コンクールがあるんだけど、私、どういう風に撮ったらいいか…」カメラを修ニに差し出す信子。
「何?教えて欲しいってこと?」信子が頷く。
「オッケー。じゃ、ちなみに、テーマは何?」
「私の、好きなもの。」「好きなもの?じゃあ今度一緒に取りに行こう。」
信子を見つめる修ニを複雑な表情で見つめる彰。「いいね!乗った!」慌てて二人の会話に加わる。
「何だ、お前も来んの?」「あったりまえじゃん!放送部員だぞ!」会議室で盛り上がる教師たち。
「末尾が3!」数学教師の黒木(たくませいこ)が叫ぶ。
「やったー!!」セバスチャン(木村祐一)も校長(不破万作)も大喜び。「宝くじ?いくら?いくら?」横山(岡田義徳)が聞く。
「300万!」「イエーーーイ!!」「教頭先生入れて5人で割るから、一人60万!!」大喜びの教師たち。校長に言われ宝くじを取りにいく横山の顔が青ざめる。そして、団子のように丸められた宝くじを渡す横山。
「もしかして、これが300万!?」「嘘!!」
「…教頭先生には、誰が言うのかな?」「……」それぞれカメラを手に校舎を行く彰、信子、修ニ。「あれ?セミの声しない?」と彰。「この時期セミなんていないだろ。セミじゃないんじゃん?」と修ニ。
「秋のセミなんて、特ダネもいいところだよ!」カメラに映りこむ人影。ゴーヨク堂店主(忌野清志郎)だ!「デルフィーヌ…。」「セミだセミだセミが秋まで生きていてどうする!!寂しいだけじゃないか。いい加減諦めなさい。エイ!」
竹刀を向けるゴーヨク堂店主。「ポト。」セミが落ちた。「よし!セミも、人間も、諦めが肝心!」店主はそう言い頷いた。カメラを手に理科室を訪れる3人。「地獄に落ちろーへっへっへっへっへ。」
教頭・キャサリン(夏木マリ )が魔女のようにフードを被り揚げ物をしている。
「あのー。何をやってるんですか?」「横山に鉄槌を下してるのよ。みんなで買った宝くじが当たったの!300万!それをあの横山、洗濯機に入れてパーよ!
成仏しろ!あ、これ食べていいわよ。エビのすり身がすり込んであるからね。美味いよー!」人形の形をした揚げ物。ヨコヤマ、と名前が入っている。早速手に取り食べる彰。「美味い!グーッ!」修ニと信子もそれを一口。「うん。頭んとこ、おいし!」と信子。
「ほんとだ!横山の頭、美味い!」と修ニ。校舎を出た三人は、カメラを手に別行動。鉄棒からカメラを構えた彰、「最優秀賞、ゲットだっちゃ!」信子は非常階段からあちこち景色を撮って回る。修ニはまり子にカメラを向けた。
「どういう時に諦めるか?」「うん。あの、くだらないこととかさ、何でもいいからさ。」「…私、どっちかっていうと諦めないタイプなのよね。諦めるとさ、あとで後悔するし。」そう言いまり子は修ニが持つカメラのスイッチを消す。「石坂さんって知ってる?」
「3年生?」「私のこと好きなんだって。」「え?あの石坂が?」「修ニと付き合ってんのかって聞かれてさ。何て答えたらいいのか、私わかんなかった。私たち、付き合ってんのかな。」
「あ、石坂は止めておいた方がいいよ。あいつスゲー評判悪いし。なんか、三股とか当たり前で、」
「またいつもみたいに調子よくごまかすつもり?付き合ってるかどうか人に言えないなんて、変じゃない?…変だよ。私このままじゃ苦しいよ。修ニは苦しくないの?」
まり子に気持ちをぶつけられ、修ニは…。それぞれが撮ったビデオを豆腐屋店主・平山(高橋克実)と一緒に観賞する3人。
まずは彰のテープ。「何これ、学校?こんなところあったっけ?」
「面白い。犬が撮った、ビデオみたい。」と信子。信子に誉められ彰は大喜び。「じゃ、次、野ブタ。のやつね。いくぞ!これ頭切れてるのヨコヤマじゃん?ズボン上げてるからヨコヤマだ!」彰も修ニもどこ撮ってんの、と大笑い。
3人の楽しげな様子を撮影する店主。「もういい。」と信子。「え、何?これ、諦めちゃうの?」
「うん。」「次行こう次!」と彰。「いやぁ、いい!OK!君ら、青春だね!次は、ドンドンドン、ドン!あ、俺こんなことやってる場合じゃないんだ。」平山はカメラから覗いた三人の様子に感動しながらもカメラを置いて
下へ降りていく。「じゃあ、次。俺のやつね。行くよ。」クラスの様子、そしてカメラに群がる小学生。「単調だし、リズムがない♪サプライズも、全然ない♪ナイナイナイ!つまーんない!」アンパンマンで歌う彰。「おもしろい。」信子が言う。「え?これ、面白いの?」「すごく、面白い!」
「いや全然普通じゃん。」と修ニ。
「テーマとか、絞ったらいいと思う。」
「そう?そうかな。結構ふつう…だと思うんだけど。」「いや全然普通でしょ。」信子が修ニの作品を誉めたことが彰は面白くない。「今日は帰ろうおうちに帰ろお外はもう、すでに真っ暗よ♪」(『人間っていいな』)
編集作業に追われる信子に彰が言う。「あと、もう少しだけ。」「さっきから見てると、修ニが撮ったやつばっかりじゃん!」「うん。見るたびに、好きになる。」「す、す、好きって、何よ、好きって。」「これ、人しか映ってないんだよ。知ってた?好きなものって、人なんだよ。
面白いよね。冷たそうに見えるのに、人が好きなんて。きっと、周りの人を、ものすごく、大事にする、人なんだね。そのために、嘘ついたり、すごい、ガマンしたりしているのが、これ見ていると、よくわかる。」「…」
「か、カバン、取ってくるね。」放送室から出ていく信子。
彰は修ニのテープを抜き取り、それをエイっと床に投げ捨てた。しばらくそれを見つめたあと、拾い上げる彰。ゴミ箱に捨てたい衝動と戦っていると、信子が戻ってきた。信子は彰の手からビデオを奪い、顔面にグーパンチ!
鼻を押さえる彰、自分の鼻血にびっくり。
信子も自分の手を見つめ驚く。「彰、ダウンー!」彰がそう言い床に倒れる。「ご…ごめん!大丈夫?」彰を覗き込みハンカチを差し出す信子。
「だ、大丈夫。大丈夫。」「人、呼んで、人呼んでくる!」信子は慌てて人を探しにいった。
信子が窓から顔を出すと、友達と帰っていく修ニの姿を見つけた。急いで修ニの下へ走り、その腕を引っ張る。「どうした?」「グーで…グーで…。」
二人が放送室に駆けつけると、彰はそのままの格好でいた。
「お前、グーで殴られたんだって?」「やられちまった…。」「氷、買ってくるね。」信子が放送室を出ていく。鼻血は既に止まっている。
「お前さ…ぶっちゃけもう痛くねーべ?」「痛い…心が痛いよ…。」「そりゃ、好きな女に殴られれば痛いわな。」彰が起き上がり、修ニに言う。
「はぁ…。俺さ、…修ニが撮ったビデオ、捨てようとしちった。野ブタ。が一生懸命編集したビデオ、捨てようとしちった。俺って、最悪…。」
そう言い突っ伏す彰。彰にカメラを向ける修ニ。「ホラ笑えよ。もっと。」「俺諦めた方がいいのかな。」「なんだずいぶん弱気じゃん。」「でも諦めきれないの。」
「お前、こんなことでさ、野ブタ。がお前のこと嫌いになると思うの?ねえ。そんなことさ、お前が一番良くわかってんじゃないの?」
「だって俺、最悪だぜ。」ビデオを止めて修ニが言う。
「俺も、最悪だよ。」信子と並んで歩く彰。「ほ、ほんとに、ごめんなさい。」深く頭を下げて謝る信子。「い、一番、悪いのは、俺だからさ。」「で、でも、グーで、やることなかったし。」
「俺さ、好きな人が出来たら、その人と、ずっ
と笑って暮らせるって思ってたのね。でも、ほんとに暮らしたら、こんな風に、泣かしちゃう日もあるんだろうな、きっと。泣かしたくないのにー。泣かしちゃうんだろうな、俺は。」彰の寂しげな横顔を信子は見つめていた。彰の恋心が切ないです…。
=放送室=
「次は、桐谷修ニ君撮影、小谷信子さん編集の作品です。」
『私の好きなもの』ゴーヨク堂店主のカメラから逃げ惑う後姿。「わかった、わかった、諦めました。映して下さい。きれいにね。」続いて、掃除をする校長先生。
「あ、宝くじね。あれ、諦めた!」黒田先生。
「まぁ、きれいにっていう訳にはいかないけど、
諦めたよね。でも結婚は諦め…」平山店主。「諦めたら、その時点で終了ってことでしょ?違いますか?」セバスチャン。
「まぁ、諦めんことにはな。」父・悟。「俺自身のこと?そりゃ、諦めてる部分もあるよ。」弟・悟。「まだやってるんだからさぁ!」問題集を取り上げられそうになりそう言う。
母・伸子からのメール。「今回はあきらめろ」キャサリン「あ、諦めました!」まり子。
「私、どっちかって言うと諦めないタイプなのよね。あと、後悔するし。」ヨコヤマ先生。ボロボロになった宝くじをゴミ箱に捨てる。「諦めきれませんが、諦めます!成仏!!」校庭に立つ信子。
「の、野ブタ。パワー、注入!」放送室での彰。「でも、諦めきれないの。」豆腐屋店主が撮った三人。「これ、諦めちゃうの?」と修ニ。「うん。」と信子。「次行こう。次!」と彰。
3つ並んだヨコヤマの揚げ物。
=END=
放送部員たちの評判は上々。コンクールの候補の一つに入れられる。「小谷さん。引き続き、がんばって。」部長に言われ頷く信子。カスミも微笑み信子を見つめた。交差点まで一緒に並んで歩く三人。
「じゃあ。…じゃあな。」修ニが二人に言い自転車を漕ぎ出す。「ばーいちゃ。」修ニの背中を見送る信子。彰はそんな信子に無言で自転車を漕ぎ出した。信子は彰の背中を見つめ、そして自分を家へと歩き出した。
夜、学校に入っていく女生徒一人。放送室に入り込み、修ニのビデオテープを探し出す。それを踏みつけ、中のテープを引っ張り出し、持っていたハサミでテープをザクザクと切ったあと、微笑んだ。翌日、知らせを聞いて、信子が放送室へ駆けつける。
机に、切り刻まれたビデオテープが置いてあった。「あれ、小谷さんが編集したテープだよね。」カスミが言う。「これって、小谷さんのだってわかってやってるよね。」部員たちがそう言った。
屋上に駆けつける修ニと彰。「大丈夫か?」修ニが信子に声をかける。「ごめんね。」信子は泣いていた。「何でお前が謝るんだよ。俺のことはいいからさ。つーか、何でそんな自分の感情むき出しに出来るんだよな。」「出来ちゃうのよーん。切羽詰った人間は。俺もしちゃったし。」
彰は修ニに階段の踊り場で言う。「俺、諦める。」「え?」「俺、野ブタ。のこと、諦めるー。」「マジ?」「俺、野ブタ。のこと好きになる資格、ないのだ。」「なに?好きになる資格?人を好きになるのに資格とか別に、いらなくない?」「いるのよーん。
女の子泣かしちゃ、絶対ダメなのー。今の俺じゃ、ダメなんだ。俺三人でいる時の野ブタ。が一番好き!大好き。」
「…明日学校、休みだよな。」「よな。」「よし。じゃあ…すっぱり諦めるか。」修ニが言った。翌日、私服で学校に向う二人。
向かった先は放送室。マイクを手にテストする彰。修ニが校庭からOKサインを出す。ふぅーっと息を吐き出したあと、「野ブター。好きだーーー!!」彰がマイクに向ってそう叫んだ。
彰が続ける。
「野ブタ。の読んでいる本が好きだ。野ブタ。の歩いている道が好きだ。野ブタ。がいる屋上が好きだ。野ブタ。のいるところは全部好きだ。…大好きだ。ではでは、そんな野ブタ。の為に、歌います。もしも、この船で、君の、幸せ、見つけたら
すぐに、帰るから、僕の、お嫁においで。月もなく、寂しい、暗い夜も、僕に、歌う、君の微笑み、 船が、見えたなら、濡れた、身体で、かけてこいサンゴでこさえた、赤い、指輪あげよう。」
「何で歌まで歌ってんだよ。」
誰もいない教室で彰の歌を聞く修ニ。するとそこへ、まり子がやって来た。
「何これ?」「さあ。…お前は?」「バスケの、早朝練習なんだ。じゃあね。」まり子が去っていく姿に考える修ニ。「まり子!」廊下に飛び出し、修ニはまり子に向き合った。
「俺たち、本当に付き合ってんのって、聞いたじゃん。」
まり子は覚悟を決めたような表情で頷く。
「俺さ…今まで、人を好きになったってことが、なくて。だから、まり子のこと、好きだっ、と思ったこと、ないんだ。なんか、恋愛みたいに、自分をコントロール出来なくなるのが、
苦手っていうか、そういうのが嫌いで。だけど、周りのヤツラには、恋人がいるんだーって、いう風に、思われたくて。それで、まり子と一緒に、弁当食べたりしてた。」
「それは、これからもそうなの?この先、私を、好きになってくれる可能性は?」
「…ない。…ごめん。」修二はそう言いまり子の前から立ち去った。
まり子は泣きながら、歩き出した。歌を歌い終え、すっきりした様子の彰。
机におかれた修ニのビデオを見つめ…。夜の公園で一人考える修ニ。
彰が持ち帰った修ニのビデオを、なんとか修理しようと、平山がテープでつなぎ合せる。買い物帰りの信子は、公園で考え込む修ニの姿に気づき歩み寄る。「野ブタ。…。」「どうか…した?」「…俺まり子に、酷いこと言っちった。
明日から…憎まれるんだろうな・・・。俺、人にさ、…人に嫌われるのって、…怖いよな。」信子は思わず両手で修ニを抱きしめる。「大丈夫。誰も、嫌いになったり、しないから。…ごめん。ごめんなさい。」
落とした買い物袋を拾い、信子は慌ててその場から走り去った。「野ブタ。に何か言ってやらないと…。笑って何かを言ってやらないと、野ブタ。が気にすんじゃんか!そう思うのに、俺は、動けなかった。」
テープでつなぎ合せたビデオテープを再生する彰。画像も音声も乱れて、ちゃんと見れたものではなかった。思わず修ニを抱きしめてしまったことに自分でも驚く信子。「野ブタ。に抱きしめられて、初めてわかった。俺は…寂しい、人間だ。」
以上、ドラマ「野ブタ。をプロデュース」7話のあらすじ、ネタバレの紹介でした!
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