ドラマ「エール」第55話のあらすじ・ネタバレについて紹介します!
[あらすじ]
浩二(佐久本宝)は、養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)を再び訪ねる。畠山は浩二の資料がよく調べられていたと話し、
素直な返事をしてくれる。一方、三郎(唐沢寿明)は、浩二(佐久本宝)に大事な話があると、二 人で話をする。
そして、裕一(窪田正孝)は、三郎のためにハーモニカを聞かせようとするのだが…。その後、裕一と音(二階堂ふみ)は、
久しぶりに権藤茂兵衛(風間杜夫)を訪ねるのだった。
[ネタバレ]
「おめぇに承諾してもらいてぇことがあるんだ。」
裕一(窪田正孝)を外に呼び出した三郎(唐沢寿明)は、一体どんな話をするのでしょうか…。
一方、喜多一が潰れ、役所で働き始めた
浩二(佐久本宝)は、養蚕業が大打撃を受け、農家を救うという事業のために、養蚕業を営む畠山(マキタスポーツ)に、リンゴ農家を進めていました。
今日も、その話をしに畠山の元へと向かいます。
しかし、昨日の威勢はどこへやらの浩二に、畠山は声をかけます。
「畠山さんに言われて、考えたんです。…僕…、見返すことができるなら何でもよかった…。」
「見返すって誰を?」
「親父と兄貴。いや…、世の中にですかね…。音楽の才能のある兄貴と違って、俺には何にもねがった…だから、親父から店を任されたとき…嬉しかったんです。けど…結局、店閉めることになって…。」
「どんな家族にも割を食う奴はいる。俺だって、虫なんて大嫌いなのに、お蚕様と30年だぞ!」
「役場入って、うちみたいに潰れた農家やお店がたくさんあることを知りました。福島でてった人も少なくねぇ…。
だから、残された俺たちにできっことをって…、リンゴ栽培提案したんです…。」
すると、畠山は立ち上がり、昨日浩二が置いていった調査書を渡しました。
「なかなかよく調べてあるでねぇか。」
「読んでくれたんですか!?」
「いっちょやってみっか!」「え?」
「まだ隠居すんのもはえぇしよ!これからの人生、何か新しいことに挑戦すんのも悪くねぇ!」
「本当ですか!?」
「ただし、補助金が出るならだ。」
「必ず、取り付けます!」
「なら、おめぇ、しけた面してねぇで、早く上の者連れて来!」
「ありがとうございます!」
浩二は、1つ大きな仕事を手に入れました。
しかし…。家に戻った裕一は、音(二階堂ふみ)に近所でハーモニカを買ってきてもらっていました。
「ありがとう。これで父さんに聞かせてあげられる。」そういって、ハーモニカを手に、三郎の部屋へ入る裕一でしたが…。
「父さん?父さん!?音、お医者さん呼んで!母さん!母さん!」浩二も慌てて帰宅しました。
今は、薬で眠っている三郎でしたが、医者の見立てでは、このまま逝っても、なんらおかしくない…三郎は、そんな状態でした。
「こんなことなら…もっとちゃんと病気のこと…話しておけばよかった…。」
「父さん、知ってたよ。痛みが出るたび…こうして、噛んで我慢してたって…。」
裕一は、その噛み跡が残る腕を見せました。
浩二は、こんなことになってまで、家族の思いを優先し…かっこつける三郎に悲しい文句をぶつけました。
目を覚まさぬ三郎を、まさ(菊池桃子)と浩二は、懸命に看病しました。
「代わるよ。」
寝ずの看病に、さすがの浩二も裕一を頼りました。
音は、食事の用意で、古山家を支えました。
三郎の傍らで、裕一は呟きます。
「父さん…いつも、僕の味方だったよね…。誰に何言われても、かばってくれた。
まだ…何も恩返しできてない…。お願いだからさ…。」
「だから…なんだ?」三郎が目を覚ましました。
「バケモンじゃね~ぞ?」
「父さん!?と…父さん起きたよ!父さん、起きた!!!」
裕一は、大きな声で浩二とまさを呼びました。
駆け込んでくる浩二とまさ。
「私、お医者さん呼んできます!」音の機転を制止した三郎は…。
「浩二と2人にしてくれねぇか?」そうお願いしました。
「浩二…。」「うん?」「おめえには、散々迷惑かけて…悪かったな。」
「何だよ…急に気持ち悪ぃ。」
「店、継いでくれたときは、腹の底から嬉しかった…。」
「本当は、兄ちゃんの方がよかったろ?」
「バカ言え。あいつは、音楽しか能がないんだから。」
そんな三郎の言葉に、思わず浩二は笑います。
「俺…2人が音楽の話すんのが、ずっと嫌だった。全然、話題に入れねぇしさ。」
「音楽があったから、あいつと話ができたんだ。浩二とは、何がなくても言いてぇこと言い合ってきたべ?な?いいか。浩二。」
「うん?」三郎は、気力を振り絞って起き上がるといいました。
「俺が死んだら。喪主はお前だ。喜多一を継いだ奴が、この家の主だ。家長だ。この家も、土地も、全部お前が引き継げ。」浩二は驚きました。
そう。三郎が、裕一にしたお願いは、このことだったのです。
「喜多一の土地と家、全部浩二に譲らせてくれ!おめぇは、古山家の長男だ。でも俺は、喜多一を継いでくれた浩二にやりてぇ!それぐらいしか、あいつにしてやれることがねぇんだ!」
深々と頭を下げる三郎に、裕一はすぐに返事をしました。
「当たり前だよ!父さんの好きにして!」
「ちゃんと承諾取ったから。…母さんのこと。頼んだぞ。…聞いてんのか?」
ボロボロと涙をこぼす浩二は、やっと一言返しました。
「…聞いてるよ。何だよ…口約束ばっかし…。だから、騙されんだよ…。」
「おめぇは、騙さねぇ。」
「わかんねぇど?長生きしないと、何すっかわかんねぇど?」
そんな浩二の相変わらずな憎まれ口に、三郎は思わず笑いだします。
「笑いごとじゃねぇって!俺の事を、ちゃんと見張ってろ!頼む。もっと…長生きしてくれ…。生きてくれ…。」「おめぇ…いいやつだな。」
その話は、縁側で裕一も聞いていました。
「おめぇ達のおかげで…いい人生だった。ありがとな…。」
「父さん…。」「ありがとう。」裕一は、震える唇で、ハーモニカを吹きました。
その夜…三郎は安らかに息を引き取りました。
三郎を見送った裕一と音が、東京に帰る日が来ました。
「また、いつでも帰ってきてね。」
そして…ずっと裕一に苛立ちをぶつけ続けてきた浩二が…裕一に声をかけました。
「兄ちゃん、俺…りんごやんだ。うまいのできたら送るわ。」
「ありがとう。浩二、元気でな。」「うん。」「母さんもね。」
喜多一を出た裕一は、あの人の所へやってきました。
茂兵衛(風間杜夫)の家です。
あの別れから、こうしてちゃんと対峙するのは、初めての事でした。
「お…伯父さん。あの…お花ありがとうございました。」
何とか、話のとっかかりにと、三郎の葬儀の際のお花のお礼を伝える裕一です。
「行かなくて、悪かったな。どうせ、あの世であえっから。」
「…父の生前は、ご心配やご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。と…というよりは、僕が本当に身勝手で、伯父さんの期待に沿えなくてごめんなさい。」
「いいだろう?この曲線。本当は、ずっとこれがやりたかったのよ。没頭できるってのは、いいことだなぁ…。ちっとも飽きねぇ。好きなことだけで、飯を食える奴なんて、一握りだ。せいぜい気張って、
かみさんと子どもに苦労かけるんでねぇぞ!」
「は…はい!」
「ほれ、夫婦茶碗だ。もってけ。」喜んで箱を開ける裕一と音。
中から出てきたのは、そっくりな茶碗が二つ。
「あの…これ、どっちが、どっちですか?」
「見ればわかるべ?」
しかし、わかりませんでした。でも、2人は、それ以上、何も言わず。
笑うしかないのでした。
以上、ドラマ「エール」第55話のあらすじ・ネタバレについての紹介でした!
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